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【群馬】

<志尾睦子のそふとフォーカス> (85)スイスの風に誘われて(上)

簡素でスッキリしたポスターが東京都写真美術館の雰囲気に映える

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 十月に入ったというのに、なんだか気分が秋にならない。涼しくはなってきたけれど、例年でいったら九月の陽気の日もある。一日の始まりに、まだ自然と半袖を選んでしまうからかもしれない。例年なら気温の低さとともに、ひたひたと年末への焦りが忍び寄ってくるのだけれど、どうもその感じを忘れてしまう。頭では分かっているけれど、体に負担がかからないとギアが入らないのかもしれない。ということは、今年はゆっくりでいいという何かのお告げかもと、楽天的に考えてみる。

 さてそんな十月初め、久しぶりに東京都写真美術館へ足を運んだ。ここには映像ホールがあり、通年で特集上映や新作の公開をしている。美術館の中にある映画館として私の中では位置付けられている。恵比寿ガーデンプレイス内にある恵比寿ガーデンシネマと同様に、東京都写真美術館は、かつて足しげく通った場所だ。何を最後にここで見たかと思い出そうとしたが出てこなかった。十年近くきていないかもしれない。

 今回の目的は「ヘルヴェティカ・スイス映画祭」。今回初めて開催される映画祭だ。今年が日本とスイスの国交樹立百五十五周年であることを記念して立ち上げたものだそうで、現在スイス在住の松原美津紀さんが主催者だ。松原さんはスイスで日本映画を紹介する「GINMAKU日本映画祭」の主催者でもある。異国の地で日本映画祭を立ち上げた彼女は、今度はスイス映画を日本に紹介したいと奔走され、今回の開催に至ったという。

 GINMAKU日本映画祭のことを、友人からの情報で知ったのは夏の初め。早速ウェブサイトや会員制交流サイト(SNS)で情報を入れてみた。個人で思い立ち、仲間を募り、大使館や周囲の皆さんの協力をいただきながら、すくすくと映画祭が成長していく様子がウェブサイトから伝わってきた。今年のGINMAKUは五月で、盛会に終わった様子が上がっていたが、今度は秋に日本でスイス映画祭を開催すると知って驚いた。映画祭にも行きたいが、何よりこの松原さんにお会いしたい、と出掛けて行ったのである。(続く)

 (シネマテークたかさき総支配人)

スイス映画祭のポスター=いずれも東京都目黒区で

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