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【群馬】

台風19号から1週間 土砂崩れ、浸水の富岡市 「先のこと考えられない」

崩れた土砂で埋まった自宅リビングで、被災時にいた場所を指さす男性=いずれも富岡市内匠で

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 県内で死者四人を出した台風19号の被害から一週間となった十九日。土砂崩れで三人が犠牲になった富岡市内匠(たくみ)ではようやく重機による土砂の撤去が本格化したが、住民は依然不安の中で避難生活を送っている。同市の浸水地域では住宅の片付けが続いた。 (石井宏昌)

 同市内匠の土砂崩れ現場は二次災害防止のため大型の土のうが積まれたが、土砂撤去は始まったばかりで復旧のめどは立っていない。同市では二カ所の避難所で八世帯二十二人が十九日現在、避難生活を送る。崩落場所直下の自宅に土砂が流れ込んだ男性(44)も近くの内匠公会堂に家族と避難している。

 十二日夕、自宅一階にいると「ドーン」という大きな音とともに大量の土砂が正面から押し寄せ、一階は腰近くの高さまで埋まった。何とか抜けだし、妻(39)や娘二人と二階で救助を待った。免許証や携帯電話なども流され、わずかな洋服などをバッグに入れて避難した。男性は「まだ先のことは考えられない」。妻も「早く片付けをしないとと思うけど、どうしたらいいのか。また土砂が来るのでは、これからどう生活していけばいいのか」と不安を募らせる。

 床上浸水の被害が出た同市酢ノ瀬地区では住民や災害ボランティアが、住宅の泥をかき出す作業などに追われた。同地区は十二年前にも台風で浸水し、今回の被害で転居を決める住民もいるという。同地区の相田誠一さん(77)は「何もかもなくしてしまって」と肩を落とす。妻美代子さん(74)は「市のあっせんで市営住宅に移るつもりです。その先は分からない」と話した。

土砂崩れの現場(中央)近くでは土のうが積まれ、重機で土砂を取り除く作業が続く

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