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【群馬】

殉職消防職団員の慰霊祭 進まぬ登山道整備、不満も

献花する県防災ヘリ墜落事故の遺族=前橋市で

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 県の防災ヘリコプター「はるな」が昨年8月に墜落して乗員9人が死亡した事故で、このうち消防職員7人の遺族が初めて参列した県殉職消防職団員慰霊祭(県、県消防協会主催)が7日、前橋市田口町の県消防学校にある慰霊碑前で営まれた。終了後、事故現場への登山道整備などが進まない現状に不満を持つ遺族が、県の幹部たちに詰め寄る場面もあった。 (菅原洋)

 慰霊祭には事故の遺族二十九人と消防関係者ら合わせて約百三十人が参列。県消防協会長を務める山本一太知事が新たに七人の名簿を奉納し、参列者全員が黙とうした。

 続いて山本知事が一人ずつ故人名を読み上げ、「愛する家族を失ったご遺族の心境をお察しすると、誠に胸が痛む思い」と式辞を述べた。最後に参列者全員が献花した。

 終了後、吾妻広域消防本部の職員だった蜂須賀雅也さん=当時(43)=を失った父の保夫さん(68)が県幹部に不満を伝えた後、記者団の取材に応じた。

 保夫さんは登山口から通常は事故現場まで二時間以上かかる険しい登山道について、「高齢者や女性、子どももいる遺族が一時間以内で行ける登山道の整備を県に頼んでいるが、事故から一年以上たっても進まない。慰霊碑は事故現場と、現場を見渡せて行きやすい場所の両方に建立してほしい」と求めた。

 さらに「県は遺族側から求めなければ、動いてくれない。遺族に寄り添ってほしい」と語気を強めた。

 九月末に事故現場を視察した山本知事は記者団に「登山道は別のルートを整備するのは難しいが、それを含めて検討している。慰霊碑も遺族のご意向を踏まえたい」と述べた。

 

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