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【群馬】

<志尾睦子のそふとフォーカス> (90)山梨バスツアー下見にて<下>

道中のお昼は人気のほうとう店で。あまりの大きさに驚きながらもぺろりと平らげてしまった=山梨県で

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 来月に予定している山梨県へのバスツアー。下見の今回は、藤岡インターから関越自動車道に乗り、中央自動車道へ出るルートだ。二十数年前、山中湖行きが諏訪湖行きに変わった時は、長野県の佐久方面を回って山梨へ向かうルートを考えていたと記憶している。自分の遅刻がすべての計画を台無しにした、という苦い思い出を払拭(ふっしょく)するのに、あの時と同じルートをたどるのが良いのか悪いのか、内心ドキドキしていたものの、バスのルートは関越道経由が走りやすい、ということで、あの時とは違う道で向かうことになった。

 関越道は東京への行き来でよく利用するが、途中から中央道に乗った記憶はおぼろげに一度あるくらいだから、景色が新鮮で楽しい。しかも運転は長く山梨に暮らしていた高崎市出身のスタッフで、私は助手席に座っているだけなので、ゆっくりと景色を堪能することができた。

 高崎と山梨の行き来はどのルートでも手慣れたもの。という彼女は道中の知識も豊富で、このルートで行くと途中の休憩地はここが良いとか、何がおいしいとか、景色の見どころや、各ルートのメリット・デメリットまで、話は尽きることがない。あっという間に目的地まで楽しく着いてしまった。

 私にとって初めての地、山梨は彼女から聞いていた以上に驚くほどに山に囲まれた土地で、その光景にただ息をのむばかりだった。山梨の山並みには、そびえ立つ城壁のようにも感じる囲まれ感があり、群馬の山とは全く違う趣を持っていて、新しい発見だった。加えて富士山の大きさと美しさにしきりに感動してしまう。本当に百聞は一見にしかずだ。色づき始めた紅葉を四方に眺めながらのドライブは、日頃の疲れを吹き飛ばしてくれる威力があった。

 夕方、今回の企画にご協力いただく地元の方々と打ち合わせをし、とっぷりと日がくれたころに、少し街中を案内していただいた。風情のある街並みと、人々の温かさに触れ、来月のツアーが楽しいものになると確信できた。遠い昔にたどり着けなかったのも、今日のためのご縁だったのだと素直に思えた秋の夜長。

 (シネマテークたかさき総支配人)

 

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