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【群馬】

高崎芸術劇場 官製談合疑い 市長の「側近」逮捕に衝撃

 高崎市の高崎芸術劇場の照明整備を巡り、官製談合防止法違反などの疑いで同市職員と館長の「ラジオ高崎」役員、市内の電気工事会社の社長が十八日夜に逮捕された事件。九月に華やかにオープンした同劇場や市庁舎に十九日、県警が家宅捜索に入る事態となり、市関係者に衝撃が広がった。館長は、富岡賢治市長が能力を高く評価し抜てきした「側近」で、社長は市長の有力な後援者の一人。こうした関係に「現市政を支える中で関係を深めた」と指摘する声もある。 (石井宏昌、市川勘太郎)

 照明の入札予定価格を漏らした容疑で逮捕された市企画調整課付課長の佐藤育男容疑者(50)は二〇一七年度に市都市集客施設整備室長となり、劇場整備などを担当。市によると、劇場の照明備品の入札予定価格を漏らしたとされる今年一月は、整備の実務を担う中心的存在だった。四月、指定管理者として劇場を運営する高崎財団に派遣され、副館長に就任。劇場の予算などの事務を担当していた。

 館長の菅田明則容疑者(66)は市など出資のラジオ高崎の代表取締役社長で高崎財団の副理事長。市の文化事業などに関わり、企画力と人脈を高く評価した富岡市長の意向もあり昨年十二月に館長に就任した。

 落札した電気工事会社「阿久沢電機」社長の阿久沢茂容疑者(68)は富岡市長の後援会連合会の幹事長。高崎商工会議所の副会頭など商工団体の要職に就く。高崎観光協会では同容疑者が理事長、菅田容疑者が副理事長を務める。

 菅田、阿久沢両容疑者は富岡市長を政策面や後援会活動などで支える存在で、佐藤容疑者は劇場の整備、運営で菅田容疑者を補佐する立場としてそれぞれ関係を深めたとみられる。三人とも地元の高崎高校OBという共通点もあった。

 富岡市長の支援者の一人で、市の政財界を知る関係者は「(菅田容疑者は)前市長の時代から市の施策に関わっていたが、富岡市長になって重用された。優秀だが、芸術劇場への関与には市や経済関係者から『少しやり過ぎでは』という声も聞いた。逮捕には驚いたが『やはり出たか』という思いもある」と話した。

佐藤育男容疑者

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菅田明則容疑者

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阿久沢茂容疑者(本人のフェイスブックから)

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