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【群馬】

信越線・横川−軽井沢間復活へGO 観光目玉に電動カート

信越本線の廃線区間で行われた観光用カートの実証実験=安中市で

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 群馬、長野県境の碓氷峠でJR信越本線の廃線区間(横川−長野県・軽井沢駅)のレールを活用し、観光用の電動カートを走らせる計画が進んでいる。同区間で「廃線ウォーク」を開催する安中市観光機構が群馬大や民間企業と連携し、11月29日に安中市松井田町の現地で実証実験を実施。2021年春の運行開始を目指す。関係者は「当面は区間の一部だが、将来的には軽井沢まで走らせて鉄路を復活させたい」と意気込む。 (石井宏昌)

 廃線ウォークと併せ「廃線レールカート」を観光の目玉にし、急勾配の峠越えとして鉄道ファンに人気の同区間と鉄道遺産、沿線の豊かな自然をアピール。全国的に知られるリゾート地の軽井沢町との周遊観光につなげる狙いもある。横川−軽井沢駅間(11.2キロ)は長野新幹線(現・北陸新幹線)の開業に伴い1997年9月に廃止された。廃線区間の線路は残され、一部で横川駅に隣接する「碓氷峠鉄道文化むら」がトロッコ列車を運行。昨年10月からは廃線区間を散策する廃線ウォークを開き、この1年で参加者が1000人を超えた。

 こうした人気を受けて同機構は、峠越えの鉄道に思い出のある高齢者や子ども連れなどより幅広い人たちに楽しんでもらおうと、群馬大や企業と協力して専用の観光用レールカートを開発した。

 カートは4人乗りで、実験では充電式バッテリーとモーターで時速10キロ程度で走り、急勾配の場所でも一定の速度を安定して保ち、ブレーキで安全に停止できることを確認した。

 今後、安中市などと協力して国の支援制度も活用しながら実用化に向けて検討を続ける。レールカートのデザインは、急勾配の碓氷峠越え専用に開発され、廃線区間を走った電気機関車「EF63」をモチーフに市内の高校生や中学生から募る方針だ。

 安中市観光機構の武井宏理事長は「産業遺産を支えてきた鉄道の歴史文化を学ぶ体験型観光の仕組みをつくりたい。鉄道ファンをはじめ、訪日外国人旅行客など多くの人に魅力を知ってほしい。地域に貢献し、新しい文化を発信できると期待している」と力を込めた。

 

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