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【群馬】

<志尾睦子のそふとフォーカス> (93)那須塩原で過ごす(上)

会場のフォーラム那須塩原に午前10時前に到着。既においしそうな匂いが駐車場を温めていた=いずれも栃木県那須塩原市で

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 師走の足音が間近に迫った十一月の最終日、私は栃木県へ向かった。目的地は那須塩原市。電車か車か迷ったけれど、スタッフが一緒に行けるということで、車で行くことにした。

 北関東自動車道から東北自動車道へ。若い頃、一度だけ那須高原に行ったことがある。当時二つの高速道路はつながっていなかったから、とても時間がかかった記憶があった。昔話に花を咲かせたり、景色に見とれたり、高速道路の便利さをつぶやいたりしながら、あっという間に二時間で目的地に到着した。もっとも私は横に乗っているだけだから気楽なものである。

 さて、旅の目的は新しく始まる映画祭「なすしおばら映画祭トライアル」への参加だった。この映画祭のプロデューサーは俳優の川岡大次郎さん。那須塩原市で映画祭を立ち上げたいと二年前から奔走され、来年に第一回を実現するためのトライアルとして今回実施された。

 川岡さんは栃木県の出身ではない。那須塩原市との出合いは「イチから住〜前略、移住しました〜」というテレビ番組だったという。番組企画で、実際に四カ月、那須塩原市に移住した川岡さんは、土地の人たちと触れ合い、土地のものを食べ、生活していく中で、すっかり那須塩原市に魅了されたそうだ。

 顔なじみも増えたこの土地に番組終了後も足しげく通う中で、何かをこの土地でやりたい、自分ができることは何か、と演技ワークショップをやったり、短編映画を作ったりしたという。そして本広克行監督や行定勲監督、森谷雄監督など親しい方々が映画祭に関わっていたこともあり、那須塩原市で映画祭を立ち上げたいと思うようになったそうだ。

 ショッピングモールの敷地内にシネマコンプレックスがあり、そこが今回の会場だった。その中の一スクリーンを借りての映画祭。広い駐車場の一画には炊き出しがあり、地元の野菜や食を販売するブースがある。着いた途端に人々をもてなす雰囲気にあふれ、とても楽しい一日になる予感がした。

 (シネマテークたかさき総支配人)

会場入り口のボード。きっと夜なべして作ったのだろうと推測。ソールドアウトの文字がまたうれしい

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