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【群馬】

元館長ら3人再逮捕 高崎芸術劇場 官製談合容疑で

 高崎市の高崎芸術劇場の備品発注を巡る官製談合事件で、県警は九日、劇場で使う延長コードの入札でも予定価格を漏らしたなどとして、官製談合防止法違反などの疑いで、劇場の元館長菅田明則容疑者(66)=安中市安中二=ら三人を再逮捕した。三人の認否は明らかにしていない。

 他の二人は、高崎市総務部企画調整課付課長佐藤育男容疑者(50)=高崎市大八木町=と、高崎市にある阿久沢電機社長阿久沢茂容疑者(68)=高崎市江木町。

 再逮捕容疑は共謀し、ドライアイスを使って白煙を発生させる機械や延長コードなどの指名競争入札に際し、佐藤容疑者が今年二月、菅田容疑者を通じて阿久沢容疑者に予定価格を漏らし、二月二十一日、阿久沢電機に落札させたとされる。

 県警によると、漏えいした予定価格は千百七十七万二千円。落札額は税抜き千七十万五千七十円で、税込みでは約千百五十六万一千円となる。

 県警は十一月、今年一月にあった照明の入札で予定価格を漏らしたなどとして、同じ容疑で三人を逮捕した。

◆高崎市長が謝罪「一日も早く信頼取り戻す」

 佐藤容疑者らの再逮捕を受け、富岡賢治市長は九日、「行政に対する市民の信頼を損なったことについて、あらためて申し訳ないというおわびの気持ちを強くしている」と謝罪した。その上で「一日も早く信頼を取り戻し、適切で力強い行政を襟を正して進めていきたい」と語った。

 市議会定例会の会期中で、市長はこの日は午前と午後に常任委員会に出席。その合間に再逮捕を知ったという。

 県警によると、今回も佐藤容疑者から予定価格を聞き出した菅田容疑者が、阿久沢容疑者に漏らす構図とみられる。

 民間出身の菅田容疑者が館長として事件に関与したとされることを踏まえ、富岡市長は「先進的な施策を行っていくには今後も民間の力を活用する必要がある。市職員だけに綱紀粛正するのではなく、市の施策に関わる民間人にもコンプライアンス(法令順守)を徹底するよう取り組んでいきたい」と話した。

 市役所や劇場などでは同日、再度、県警の家宅捜索が行われた。 (石井宏昌)

 

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