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【群馬】

保育園の竪穴住居建て替え 富岡 10年ぶり、園児の父母ら

竪穴住居の建て替え作業をする保護者ら=富岡市で

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 富岡市黒川のかしの木保育園で、園内にある竪穴住居の建て替え作業が、園児の父母らによって行われた。建て替えは十年ぶり。

 同園では一九八一年、市内で発掘された遺跡見学を行ったところ、当時の園児が竪穴住居に関心を持ち、「自分たちの家をつくりたい」と竪穴住居をつくった。建て替えを繰り返し、現在は幅約五メートル、奥行き約六メートル。普段は園児の遊び場として使われている。

 屋根はかやぶきで、市内で栽培される茅場(かやば)から提供を受けている。保護者が刈り取り同園の倉庫に保管し、四年ごとにふき替えを行ってきたが、東日本大震災による福島第一原発事故による放射性物質汚染の影響を考慮し、二年間刈り取りを控え、ふき替えが遅れていた。柱も傷んだため建て替えも行われた。

 高柳寿栄さん(50)を実行委員長に作業は進められ、園児たちもかや運びを手伝った。高柳さんは「かやを固定するひもでかやを編み込む時、外側と中側の人の呼吸が合わないとうまくいかないので大変」と話した。

 同園では、保育の一環として、園児らが土器の野焼きも行っている。焼き上がった土器の鍋は、各組ごとに住居内のかまどで煮炊きに使われ、土器の器に盛られた料理を食べるのを園児も楽しみにしているという。高橋弘子園長は「楽しいイベントはたくさんあるが、園児にとって物を作る大人の姿を見て感じる貴重な体験の機会」と話した。 (樋口聡)

 

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