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【群馬】

食用コオロギの焼き菓子を販売 高崎経大のベンチャー開発

食用コオロギを養殖している農家と桜井さん(前列右から3人目)ら「FUTURENAUT」メンバー(FUTURENAUT提供)

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 世界的に注目されている昆虫食を普及させようと、高崎経済大の学生が昆虫食の開発を手掛ける企業「FUTURENAUT(フューチャーノート)」を立ち上げた。今月から食用コオロギのパウダーを生地に練り込んだ焼き菓子の販売を始めた。同社は「未来の食として昆虫食の普及を目指したい」と意気込む。 (砂上麻子)

 同社は、代表執行役員を務める同大地域政策学部四年の桜井蓮さん(22)と、執行役員で同学部の飯島明宏教授(42)が中心となり、今年七月に設立した。桜井さんが卒論のテーマに昆虫食について研究したことがきっかけだった。

 国連食糧農業機関(FAO)の報告書では、昆虫食を食料や家畜の飼料にすることを推奨している。昆虫食はタンパク質やカルシウムなど栄養素が豊富な上に、牛や豚に比べ飼育による環境負荷も低く、欧米では食料問題の解決策として注目されている。

 桜井さんらは今年二月、食用コオロギの養殖が盛んなタイ東北部を視察。地域で雇用を生み出していることを知り、昆虫食ビジネスの可能性に着目した。

 今年十月に食用コオロギパウダーを入れたクッキーを試作。「ぐんま昆虫の森」(桐生市)などで販売したところ、またたく間に売り切れた。

 その後、本格的な商品開発に乗り出した。磯部煎餅をつくる「田村製菓」(安中市)に協力してもらい、食用コオロギのパウダーを練り込んだ「コオロギのゴーフレット」をつくった。価格は三枚で六百五十円(税込み)、八枚で千五百二十円(同)。味はココナツミルクとチョコレート。ゴーフレット一枚に約十匹分の食用コオロギパウダーを使用。味はエビのように香ばしく、こくがあり、昆虫を食べている感じはしない。桜井さんは「カカオのような香りがして、思った以上のできばえ」と味に自信を見せる。

 JR高崎駅の土産物店「群馬いろは」で販売を始めたほか、ぐんま昆虫の森や国立科学博物館(東京都)でも順次、取り扱う予定。

 食用コオロギのパウダーを使ったパスタやそばの開発も進める。来春からは同大学院に進む桜井さんは「昆虫食というと抵抗を感じる人も多いと思うが、安全でおいしい商品を提供し、未来の食として定着できるよう頑張りたい」と話す。

 問い合わせは同社=電子メールinfo@futurenaut.co.jp=へ。

食用コオロギのパウダーが入ったゴーフレット

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