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【群馬】

市長選での争点化危惧 前橋市千代田町の中心市街地再開発

再開発が検討されている前橋市中心市街地の八番街区

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 前橋市長選(二月二日告示、九日投開票)で、長年の市政課題となっている同市千代田町の中心市街地再開発について、地元から争点化を避け、誰が当選しても現行計画を推進するよう求める声が上がっている。市長の交代により、計画が頓挫してきた経緯があるためだ。 (市川勘太郎)

 前橋中央通り商店街振興組合の大橋慶人理事長(60)によると、日銀前橋支店が移転したことに伴う同町二丁目八番街区の再開発計画は一九七〇年代から検討されている。地元百貨店「スズラン」の出店計画やヤマダ電機が中心の商業複合施設の建設案が浮上した。

 ワシントンホテルとマンション、文化複合施設のツインタワー構想、市の「こども科学館」構想もあったが、いずれも当選した市長による方針変更で実現しなかった。

 二〇一八年十月、市や地権者による再開発準備組合が設立。対象を同町二丁目四番街区、八番街区などの計約二・三ヘクタールに定めた。昨年六月に基本構想と基本計画を策定する事業協力者に大和リース群馬支店を代表とする六社のJVが選ばれた。

 市街地整備課によると、昨年末までに地権者約三十人に対してヒアリング調査を実施。意向を把握し取りまとめ、基本構想などの策定に向けて準備組合などと協議を重ねていくという。

 大橋理事長は「選挙の度に争点にされてきた。計画は進まず商店街全体も停滞している。最後の機会だ」と強調。

 その上で「今回の計画が止まれば影響は計り知れない。誰が市長になるにしても現在の計画が前進するようにしてほしい」と訴える。

 地権者の一人も「市長の交代や方針転換で街はダメージを受け今はどん底だ。住みやすいまちを重点に人が来る仕組みが必要。何とかしてもらわないと困る」と話す。

 今のところ、主な立候補予定者五人は再開発について積極的に争点化する動きは見られない。

 五人の公約などをみると現職の山本龍さん(60)と元自民党衆院議員の佐田玄一郎さん(67)は再開発の記載がない。

 他の候補は県議の岩上憲司さん(46)が「民間活力を生かした持続可能なまちづくり」を掲げ元市議の中島資浩さん(48)は「図書館を中心とする複合施設の整備を検討」と記載。「民主市政の会」推薦で元市議の店橋世津子さん(58)は「不要不急の大型開発を見直す」としている。

 

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