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【群馬】

原発ゼロ 夢物語ではない 小泉元首相、沼田で講演会

講演する小泉元首相=いずれも沼田市で

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 小泉純一郎元首相(78)が二十五日、沼田市上原町の利根沼田文化会館で講演し、「原発ゼロで発展できる日本を作らないといけない」と訴えた。講演会は、農業をしながら太陽光発電をするソーラーシェアリングによる電力の地産地消で脱原発を進めようと活動する市民団体「利根沼田市民エネルギー」が主催。脱原発と自然エネルギーの普及を呼び掛けた。 (市川勘太郎)

 「ドイツでは福島第一原発の事故を受けて原発ゼロに向け進んでいる。日本は事故を目の当たりにしたにもかかわらず、まだ原発を使おうとしているのはおかしい」。「日本の歩むべき道」と題した講演会で小泉元首相はこう強調した。

 首相在任中、経済産業省などから「原発は無くてはならない産業だ」との声もあり推進していた。原発事故後、本を読み始めたところ事故前から原発の危険性を指摘している人がいたことに気付いたという。

 小泉元首相は「原発がゼロだった期間に停電は一度もなかった。原発がなくても日本はやっていけることを証明した。夢物語ではない、やればできる」と述べた。

 講演会後、「私たちにできること」をテーマにした公開討論があり、長野県上田市で太陽光発電事業を手掛けるNPO法人「上田市民エネルギー」の藤川まゆみ理事長と中之条町の電力会社「中之条パワー」の山本政雄社長が登壇。屋根に太陽光パネルを設置し利用してきた実績や水力発電など電力の地産地消で地域活性化を行っている事業などを紹介した。

 団体は今後、月一回勉強会を開き、ソーラーシェアリング事業の内容を検討していく。

 この日の講演会などを主催した利根沼田市民エネルギーの代表で映画監督の坂田雅子さん(72)=みなかみ町=は、福島第一原発の事故を契機に脱原発に向かうドイツの様子を取材したドキュメンタリー映画「モルゲン、明日」を製作した。坂田さんは「ドイツでできたなら私たちにもできる。私たちに何ができるか考える第一歩になったら」と話す。

討論する山本社長(左)と藤川理事長

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