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【群馬】

<志尾睦子のそふとフォーカス>(101) アカデミー賞にくぎ付け

支配人特製の手作りチラシ(右)と、韓国土産でいただいた貴重な韓国版チラシ

写真

 先日、アカデミー賞が発表された。最高賞となる作品賞は韓国映画、ポン・ジュノ監督が手掛けた「パラサイト 半地下の家族」だった。アジア映画が作品賞を取るのはアカデミー史上初のこと。本作は他に監督賞、脚本賞、国際映画賞の四冠となり、歴史的快挙を成し遂げたことになる。

 韓国では昨年の五月に公開し、その後、世界各国で公開されてヒットを続けていた。

 日本では昨年末の十二月二十七日からの公開でこちらも大ヒット。シネマテークたかさきでも上映しているこの作品、連日多くの方にお越しいただいて満席も続く。日本中を席巻していたところでさらにアカデミー賞の快挙だから、日本中も大いに沸いているのである。

 「パラサイト」は昨年五月に開催されたカンヌ国際映画祭では最高賞のパルムドールを受賞しているが、今回のアカデミー賞は、アジア映画初という冠も付いたものだから殊更(ことさら)大きな出来事だったと言える。

 さまざまな国際情勢を鑑みれば、こうした映画賞で国を越えて互いを評価し合い、世界中の気持ちを同じくした仲間たちが祝福し合うという姿には、とてつもなく大きな意味を感じる。映画は国境を越え、世界をつなぐのだと素直に感激する。

 私自身、毎年世界の映画祭の受賞と、このアカデミー賞は一映画ファンとしてそれぞれに楽しむのだけれど、今年は特に注目していた。それは他ならぬ、当館の支配人の影響である。彼女は韓国映画ファンで今や専門家と言えるほどの知識と情報量がある。見たい映画は日本公開を待たず本国に行ってしまうほどで「パラサイト」については昨夏の韓国公開で見て、その興奮をすぐさま教えてくれた。自分のことの様にこの映画の行く末を見守り続けた彼女の大きな目標がアカデミー賞の受賞だった。受賞発表当日、インターネットで受賞速報をチェックしながら仕事をする彼女の一挙手一投足に私の目はくぎ付けだった。

 結果、素晴らしい栄冠のニュースを前に喜ぶ彼女の興奮ぶりに、私まで目頭が熱くなった。映画っていいなあ、とまた思えた記憶に残る一日だった。

 (シネマテークたかさき総支配人)

 

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