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【群馬】

<財政検証>Gメッセ群馬 主なホールの稼働率3〜4割 不透明感じわり

最終的な工事が進むGメッセ群馬=高崎市で

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 県が高崎市の高崎競馬場跡地に4月に開業させる集客施設「Gメッセ群馬」の稼働率(1月末時点)が、主要な展示ホール、メインホール、大会議室で3〜4割にとどまる実態が25日、分かった。1月末時点の予約件数は140件だが、運営を委託する企業団体は催しの開催目標を初年度末で約240件と想定していることも判明した。施設の滑り出しには、厳しさと不透明感が漂ってきた。 (菅原洋)

 稼働率は年間開業日が三百四十日としてホールなどが利用される割合。ホールなどが部分的に一部の時間帯に使われる場合でも、全体が一日中使われるとみなす「日数稼働率」と、実際に使われる面積と時間帯を反映させた「面積稼働率」がある。

 県によると、一月末時点の日数稼働率は一万平方メートルの展示ホールが33・8%、千三百三十平方メートルのメインホールが41・2%、六百五十平方メートルの大会議室が30・0%。利用実態が正確に分かる面積稼働率では、展示ホールが26・5%、メインホールが36・5%、大会議室が28・5%とより厳しい数字が出ている。

 県の委託先で、県内などの四社から成る「Gメッセ運営共同事業体」は、初年度末の日数稼働率を展示ホールが65%、メインホールが55%と想定。両ホールの一月末時点での日数稼働率と比べると、初年度末が想定通りになるかは予断を許さない状況だ。

 施設には、三百平方メートルの中会議室と百平方メートル以下の小会議室も計八室ある。中小会議室だけの一部が短時間使われても、使われないホールなどを含む全てが一日中利用されたとみなす施設全体の日数稼働率は一月末時点で58・2%。この日数稼働率は県が随時公表しているが、全体の稼働実態を正確には把握できず、慎重に扱う必要がある。

 一方、百四十件の予約件数はイベントや試験・就職説明会など多くの人々が集まる催し。新型コロナウイルスによる肺炎(COVID19)が社会問題化する中、実際に利用されるか不透明。

 施設は四階建ての延べ床面積約三万三千平方メートル。県は本体の事業費を当初は約二百八十億円と見込んでいたが、約二百四十八億円に抑えた。ただ、施設の開業に伴う敷地の賃料や周辺道路の整備費など合わせると、総事業費は三百億円以上かかる見通し。

 

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