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【群馬】

<東京2020延期>「また機会あれば走りたい」 聖火ランナー 各地走る予定だった3人

聖火ランナーの準備をしていた木幡隆直さん(左)と次男悠紀さん=22日、沼田市で

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 福島県で二十六日に始まるはずだった東京五輪・パラリンピックの聖火リレーが来年に延期され、その際のランナーは既に選考された人を優先的に選ぶ方針となった。県内各地を走る予定だった三人は延期を残念がりながらも「もしまた選ばれるのなら、ぜひ走りたい」と期待を寄せている。 (池田知之)

 「せっかくいただいたチャンス。もし、また選ばれるなら走りたい」。桐生市で三十一日に走るはずだった沼田市の会社員木幡(こわた)隆直さん(46)は意欲を見せる。

 中学一年の次男悠紀さん(13)も四月一日、沼田市で聖火ランナーを務める予定だった。親子での晴れ舞台は今回はかなわなかった。

 隆直さんは東京電力福島第一原発に近い福島県南相馬市に生まれ、一家四人が同市で暮らしていた。

 二〇一一年三月十一日の東日本大震災発生時、同市は震度6弱の揺れ。隆直さんは、地鳴りとともに大きく揺れる自家用車の中で、当時四歳の悠紀さんといたのをよく覚えている。十二日には、自宅から二十数キロ離れた原発の事故が発生。より遠い同県伊達市の避難所へ向かった。

 その後に妻亜紀子さん(45)の出身地、沼田市の避難所へ向かい、三月末にはアパートに住むことに。隆直さんの勤務する会社の工場もあり異動も決定。一三年には自宅も構えた。

 隆直さんは「南相馬は将来も過ごそうと思っていた土地。離れたのは寂しい」と話すが、沼田にも愛着を寄せる。「沼田の人たちは、昔からの知り合いのように接してくれた。二つのふるさとに感謝を伝えるため、群馬でぜひ走りたかったですね」

 悠紀さんも大勢の友達がいる沼田を気に入っている。今も南相馬に住み、普段会えない祖父母に元気な姿を見せようと、ランナーに応募した。「ウイルスは自然のもの。中国の人が悪いわけではないし、誰かを責めるものではありませんよね」。延期になった来年の聖火ランナーに選ばれるのを期待する。

五輪選手を目指す北山瑠那さん=21日、前橋市の馬事公苑で

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 みなかみ町の小学校六年北山瑠那さん(12)は四月一日、渋川市の伊香保温泉石段街で聖火ランナーとして走る予定だった。「階段を下る練習をしていたのに」と残念そうだ。もし来年、ランナーに選ばれたら「今度はお友達を大勢呼んで、走るのを見てもらいたい」と前向きだ。

 四年生から本格的に始めた馬術競技では、県馬術連盟などが主催する強化育成グループのメンバーだ。聖火リレーは延期になったが「オリンピック選手になりたい気持ちは、変わりません」と元気に答えた。

 

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