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【茨城】

東海第二 きょう「新基準適合」決定 住民「審査やり直しを」

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 東海村の日本原子力発電(原電)東海第二原発を巡り、原子力規制委員会は二十六日、新規制基準への適合を意味する審査書案を正式決定する見通しだ。だが、原電の申請を基に作られている案が七月に示されてから、原電は今月、二度も申請を補正。案への意見募集(パブリックコメント)も受け付け終えていることから、再稼働に反対する住民は「手続きのやり直しを」と訴える。 (越田普之)

 原電は二〇一四年五月、新基準に適合させるための審査を規制委に申請した。公開の審査で規制委側から出された指摘を踏まえ、今年七月までに四回、申請の補正書を提出してきた。

 これらの補正や審査に基づき、規制委は七月四日、審査書案を公表。翌日から八月三日までパブコメをして、約千二百五十件近くの意見が寄せられた。

 ところが、原電は九月十二日に五回目の補正書を規制委に提出。さらに十八日になって六回目の補正書を出した。いずれも「記載を適正化」するのが目的と説明した。

 補正は、申請本文に加え添付書類にも及ぶ。その内容は誤字脱字の訂正にとどまらず、記述の削除や加筆なども含まれている。ただ、原電は「技術的な大きな変更はない」とし、審査書案公表後の補正に問題はないとの見解を示す。

 規制委によると、審査書案の公表後に申請を補正した原発は過去にもあったという。担当者は「今回も審査をやり直さなければならないほどではなかった。しっかりした申請書にするため、補正は仕方ない」と語った。

 この問題を受け、再稼働に反対する住民が二十一日、審査や審査書案、パブコメのやり直しを求める申し立てを規制委に提出した。

 申立書は、補正について「記載の適正化では済まされない」内容を含んでいるとした上で、「不備のある申請書を基に審査を終了し、最終補正の前に審査書案が公開されたことは、行政手続き上の手順を踏み誤って無効」と指摘している。

 申立人の一人で、常総生協顧問の大石光伸さんは、「二度も補正が必要になったのは、原電が新基準の要求を理解していないから。原発事業者の資質に疑義がある」と批判。規制委にも「勇み足で手続き上の瑕疵(かし)がある」と疑問を呈した。

 

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