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【茨城】

ひたちなか市長選 候補者の横顔

 ひたちなか市長選(18日投開票)は、いずれも無所属新人で、笠間市前副市長の久須美忍さん(54)と元県議の大谷明さん(45)の2人が立候補した。

 東海村の東海第二原発を再稼働しようとする際、運営する日本原子力発電が、同市など周辺6市村の同意を得るとの協定を交わしてから初めての首長選。いずれも「再稼働を判断する時期ではない」と是非に言及していない。

 一騎打ちの戦いを繰り広げている2人。その横顔を紹介する。(越田普之)

(届け出順)

◆久須美忍(くすみ・しのぶ)さん(54)

 豊富な行政経験生かす

 時代が平成に移り変わる前年、県庁に入った。つくばエクスプレスや茨城空港など、今につながる運輸交通インフラの事業に従事。その後移った医療対策課では、ひたちなか総合病院の整備やドクターヘリ導入、東日本大震災時の災害医療対応にも関わった。

 こうした経歴を買われて二〇一三年、病院の建て替えが持ち上がっていた笠間市の副市長に就任した。幹部として市政に携わる中で「自分の思いを施策に結び付けて市民に還元できることに魅力や、やりがいを感じた」という。

 そこへ三十年住んだひたちなか市長選への出馬要請が舞い込んだ。「市の事情は県の仕事を通じて分かっていたし、子育てしてきた場所なので恩返しをしたいと思った」。県の元同僚からは「無謀なことはしない方がいい」と言われたが、市内の地域格差を埋め、均衡の取れた発展のために自分の行政経験が生かせるとの確信がある。

 マラソンが趣味。最近は多忙で革靴を擦り減らす日々だが、「市長になったら走ります」。

◆大谷明(おおたに・あきら)さん(45)

 市民の訴え胸に再挑戦

 父母の看病でひたちなか市に帰る度、故郷が活気を失っているように見えた。広告代理店の営業マンだったが、「政治に問題があるのではないか」と考え、八年前の県議選に臨むと、見事初当選を果たした。

 直後に東日本大震災が発生。復興へ汗を流す中、地元が抱える課題が見えるようになった。「リーダーとしてかじ取りをしたい」との思いが強まり、後援会と相談して四年前の前回市長選に挑み、千七百九十三票の僅差で涙をのんだ。

 無念さはなかなか晴れなかったが、敗北後も支えてくれる人たちの声に、二万六千六票を得たと前向きな意識に変わり、今春には再挑戦の覚悟を決めた。

 雌伏の四年間、地域をくまなく歩き、市民の訴えに向き合ってきた。キャッチフレーズは前回市長選と同じ「市民の声に、まっすぐに。」。広告会社の勤務経験も、市をPRする武器になると考えている。

 歴史小説のファンで、司馬遼太郎さんの作品などは繰り返し読んだという。水泳や登山などアウトドア派の一面もある。

 

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