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【茨城】

戦国最弱じゃなかった?常陸国の武将 小田氏治 ゆかりのつくば講演会に300人

人気が高まっている小田氏治について講演する糸賀名誉教授=つくば市で

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 つくば市ゆかりの戦国武将で、近年「常陸の不死鳥」の異名とともに人気が高まっている小田氏治(おだうじはる)(一五三一〜一六〇一年)をテーマにした講演会が六日、市役所であった。小田氏研究で知られる常磐大の糸賀茂男名誉教授が登壇し、氏治は「戦国最弱」とも言われるが、低い評価を見直されるべきなどと解説した。

 氏治は何度も戦いに敗れながらも、居城を奪い返したり、合戦を生き抜いたことで知られる。

 糸賀名誉教授によると、小田氏は鎌倉時代、現在の茨城県の常陸国に守護として入った。氏治の父の代に戦国領主として頭角を現し、自身の代には筑波山麓から霞ケ浦西岸にかけての常陸国南部を支配下に置いた。

 ただ、佐竹氏などとの抗争では旗色が悪く、現在のつくば市内にあった本拠地の小田城は、何度も奪われた。「戦下手」のイメージが付いたが、奪還を繰り返すなど不屈の戦いぶりが今に伝わっている。

 糸賀名誉教授は「小田氏は家中の記録をほとんど残していない」とし、僧侶による人物評が書かれた氏治の肖像画が実像に迫る手掛かりになると説明。まだ分析が終わっていないとしつつ、氏治の政治手腕や知謀を称賛する内容になっていると指摘し、「戦国最弱という姿はみじんも見られない」と明らかにした。

 会場には市内外から約三百人が詰め掛け、満員となる盛況ぶりだった。 (越田普之)

 

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