東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 茨城 > 記事一覧 > 1月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【茨城】

被爆の悲劇を考える 来月3日 東海村で朗読劇や映画上映

会見で思いを語る俳優の本郷弦さん(左)と高橋星音さん=県庁で

写真

 平成が終わる前に原爆の悲劇について考えるイベント「みらいへつたえる〜ヒロシマと東海村をつなぐ架け橋〜」が2月3日、東海村の東海文化センターで開かれる。実行委のメンバーで、原爆投下後の広島の様子を描いた朗読劇を演じる俳優の本郷弦さん(46)は「劇から見いだせる希望のようなものをお客さんに届けられたら」と平和への思いを込める。(山下葉月)

 本郷さんは東京都出身。俳優仲代達矢さんが主宰する「無名塾」の活動と並行し、数年前から原爆に関する作品の朗読劇を行ってきた。祖父は、広島市平和記念公園に展示されているブロンズ像「嵐の中の母子像」を制作した彫刻家・故本郷新さん(一九〇五〜八〇年)。幼少期から、こうした平和に関する作品に触れる機会があり「バトンを受け継いだ気持ち」と振り返る。

 一時は当事者ではない自分が演じることに迷いもあったが、「リアルな言葉が聞けなくなる中で、自分たちの世代が体験者の言葉をささやかでも語り継ぎたい」と思うようになったという。

 イベントでは、児童文学作家の故今西祐行さんの朗読劇「ヒロシマの歌」を上演。広島で救援活動に従事していた主人公が、瀕死(ひんし)の母親に抱かれた赤ん坊を救い、数年後に再会するストーリー。同じ無名塾の俳優高橋星音さん(24)と二人で披露する。

 このほか、原爆投下直後の広島の惨状を描いたフィルム映画「ひろしま」(五三年、関川秀雄監督)も上映する。

 東海村での開催について、実行委の津幡美香さん(48)は、九九年に死者二人を出した燃料加工施設ジェー・シー・オー(JCO)事故に触れ「被ばくを体験したそれぞれの土地でこの問題を考えるきっかけにしてほしい」と話す。会場では、広島、長崎両市が保管する資料などの展示もある。

 午後一時半開演。チケットの前売り券は大人二千円(当日二千二百円)、高校生千円(同千二百円)。中学生以下は無料。同センターやプレイガイドなどで販売中。問い合わせは津幡さん=電090(4134)5414=へ。

映画「ひろしま」の一場面(独立プロ名画保存会提供)

写真
 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報