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【茨城】

東海村の高放射性固体廃棄物 貯蔵庫廃止へ検討会

ドラム缶取り出しの試験用施設で、機構担当者(左端)の説明に耳を傾けるNNL関係者ら=東海村で

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 日本原子力研究開発機構は二十八日、東海再処理施設(東海村)内にある高放射性固体廃棄物貯蔵庫(HASWS)の廃止に向けた検討会を開いた。技術的に先行している英国の国立原子力研究所(NNL)関係者を招き、三日間にわたって技術提案を受ける予定。 (越田普之)

 HASWSは、使用済み核燃料の再処理過程で溶け残った燃料被覆管などの保管を目的に、一九七二年に完成。被覆管は直径七十五センチ、高さ九十センチのステンレス製ドラム缶約八百本に入れられ、施設内のプール二基で貯蔵されている。

 しかし、建造当時は取り出しまで考慮しておらず、必要な設備が備え付けられていない。その上、高線量の可能性もあるドラム缶はプールに乱雑に沈められ、容易に取り出せない状態にある。八百本すべてを取り出さない限り廃止措置は進まないため、機構は超音波や水中ロボットなどを使い同様の問題に対処した実績のあるNNLに助言を仰ぐことにした。

 会の冒頭、大森栄一・再処理廃止措置技術開発センター長は「先行事例を取り込み、安全かつ早期に実行できると期待している」とあいさつ。NNLのキャット・レノックス営業統括本部長は「事の重要性を認識しており、できるだけの協力をしたい」と応じ、機構職員らとドラム缶を遠隔操作で取り出すための試験用施設を見学した。

 機構は、二〇二四年度から二年がかりでドラム缶を取り出し、新設する中間貯蔵施設に移す方針。ただ、ドラム缶の最終的な処分先は決まっていない。

 

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