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【茨城】

創作の喜び 胸に未来へ 結城二高文芸部・3年生4人 作文、俳句で受賞多数

獲得した賞状や記念品を手にする(左から)永塚さん、西さん、馬場さん、柳崎さん=結城市で

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 昨夏の「第二十一回全国高等学校俳句選手権大会(俳句甲子園、松山市)」に二年連続で出場した結城二高文芸部。三年生部員の四人はその後も、それぞれ俳句や連句、作文などのコンクールに挑戦し、数多くの賞を獲得した。「文芸部に入ってよかった」と振り返り、かけがえのない思い出を胸に次の舞台へと旅立つ。 (越田普之)

 四人は、午前部の西紅音(あかね)さん(18)と永塚達也さん(17)、午後部の柳崎舞花(まいか)さん(18)、夜間部の馬場毬乃(まりの)さん(18)。馬場さん以外の三人は三年で入部した。いずれも、文芸部で創作指導をしている非常勤講師の為我井節(ためがいみさお)さん(70)に誘われたのがきっかけだった。

 西さんは「第三十二回感動作文コンクール」で、不登校だった中学時代から、保育士という将来の夢を見つけた高校生活までをつづり、優秀賞五作品の一つに選ばれた。当時は大学受験の面接の練習をしていて「自分を見つめ直す時期だった。文字にしたら良い感じに仕上がった。素直な気持ちで書いた作文が認められたのはうれしい」と喜ぶ。

 永塚さんは「全国高校生俳句大賞」で入選したほか、「東西俳句相撲」(十七日、岐阜県大垣市)に西さんとペアで出場。初戦で涙をのんだが、特別賞に当たる大垣市長賞を獲得した。

 当初、部への勧誘に「どうやって断ろうか考えていた」。それが今や、歩いている時も句作のことを考えるほどに。「一人では体験できないことばかりだった」と充実感をにじませた。

 柳崎さんも全国高校生俳句大賞で入選。「第十九回若山牧水青春短歌大賞」(宮崎県延岡市)では、審査員で俳人の坪内稔典さん選出の特別賞を獲得した。坪内さんのファンだったことから、喜びも格別だった。

 数々の賞を手にしても「まだ実感がない」とはにかむ。「最初は知らない人ばかりの部活に入るのは怖かった」が、大会のため仲間とともに全国各地へ行き「旅好きになりました」。

 二年の秋から部に在籍する馬場さん。「第十二回宗祇白河紀行連句賞」(福島県白河市)高校生の部で二年の金沢春栞(はるか)さん(16)とともに挑み、最上位の優秀賞に輝いた。馬場さんは「金沢さんに引っ張ってもらった」と控えめ。最初はそれほど興味を持っていなかった俳句や短歌だが、「これからも少しずつ続けていけたら」と意欲を見せた。

 成長を見守ってきた為我井さんは、教え子に「感謝している」としみじみ語った。この春、西さんが短大、永塚さんと馬場さんが大学、柳崎さんが専修学校へとそれぞれ進む。

 

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