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【茨城】

県内公示地価 つくば、初の商業地トップ 全県調査開始の74年以降

商業地の地価で2位に転落した商業ビル「マイム」。丸井が撤退し、改装工事が進んでいる=水戸市で

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 国土交通省が十九日に発表した二〇一九年一月一日時点の県内地価で、商業地はつくば市竹園一の「つくば三井ビル」がトップになった。全県調査を開始した一九七四年以来、つくば市の首位は初めて。昨年まで二十四年間、最も高かったJR水戸駅前のビル「マイム」は二位に陥落した。商業地、住宅地ともに、つくば市がトップを占めた。 (鈴木学)

 地価公示をまとめた不動産鑑定士の外山茂樹さんによると、つくば市は開発が進み上昇傾向の一方、水戸市は全体に空き室が増え、価格が弱含みになっている。マイムは昨年九月、テナントの丸井水戸店が閉店したことも影響しているという。

 住宅地、商業地は一九九三年から二十七年連続の下落となったが、平均価格の下落幅はともに前年の0・7%から0・5%となり、下落幅は七年連続縮小となった。一方、工業地は二年連続で上昇し、上昇幅は前年の0・6%から0・7%に拡大した。外山さんは、工業地の変動率上昇について「県内区間が全線開通した圏央道沿線や、隣接県に対し割安感のある都心に近い県南地域で、需要が高まったことが主な要因」と話す。住宅地や商業地で下落幅が縮小したことには、長期にわたる地価下落で底値感が出ている地域の拡大などがあるという。

 調査地点は昨年と同じ六百八十七地点。上昇地点は住宅地、商業地、工業地合わせて七十一地点(前年比三十三カ所増)で、横ばいは計百五十四地点(同六カ所増)だった。

 住宅地首位は三年連続でつくば市竹園一で、変動率は4・7%の高い伸びになった。住宅地の地価上昇は四十八地点で、市町村別では守谷市が八、古河市が七など交通利便性などに優れた県南、県西が多い。また、水戸市のベッドタウン的な面もあるひたちなか市の三地点の上昇が目を引く。

 反対に下落幅が大きい住宅地の五地点は、大子町の二地点、日立、水戸、ひたちなか市の各一地点が入った。一五年の関東・東北豪雨で被災した常総市は整備が整いつつあり、下落率は収まってきているという。

 外山さんは、今後について「工業地は隣接県との差が縮まっており、上昇率は鈍化の可能性がある。住宅地、商業地は下落傾向も、かなり下がってきているので下落幅の縮小が続くのでは」とみる。

県内トップになった「つくば三井ビル」=つくば市で

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