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【茨城】

大洗高にeスポーツ競技部誕生 県内公立高で初 4人で船出

大洗高eスポーツ競技部の練習風景。部室には戦術などを確認するためのホワイトボードも=大洗町で

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 コンピューターゲームの腕前を競うeスポーツの部活導入を検討していた大洗町の県立大洗高校は「eスポーツ競技部」を発足させた。県教育委員会によると、県内の公立高でeスポーツの名を冠した部は初めて。ゲームの悪影響を懸念する声もあったが、創部メンバーの生徒四人が「学業を優先する」など三カ条の誓いを学校に提出するなど熱意を見せ、実現した。(越田普之)

 部は十五日から正式にスタート。活動は放課後の午後四時から約二時間で、当面はプレイステーション4のサッカーゲーム「ウイニングイレブン」を集中的に練習する。ゲーム機とモニターは学校が用意し、ソフトとコントローラーは生徒の持ち込みだ。

 初代部長の三年・市毛智也さん(18)は「みんなでゲームをやるだけでは意味がない。全国大会で優勝するのが目標」と強調。見据えているのは、今秋の茨城国体に合わせて県内で開かれるeスポーツの都道府県対抗選手権だ。十三日にあった予選会で代表権をつかめず、六月から八月に予定される最後の予選に懸ける。

 市毛さんらが部の必要性を感じたのは、昨夏に開かれたプレ大会だった。三位に入ったものの全国で戦えるようになるためには、全員が顔をそろえて練習できる環境が欠かせないと思ったのだという。

 昨年十一月ごろ、市毛さんらは創部したいと猪瀬宝裕(たかひろ)校長(56)に相談。猪瀬校長は「教員の間には勉強がおろそかになるとか、ゲーム持ち込み禁止の校則に反するとか、否定的な声が多かった」と振り返る。

 だが、学校が二月にeスポーツの体験会を開いたところ、教員から好評を得た。「ゲームとは言え、練習による課題の克服やチームワークの醸成など、学べることがあると分かってもらえた」と猪瀬校長は話す。その後、新年度の創部を教員に諮り、了解を得た。市毛さんらが三カ条の活動方針を示したことも決め手の一つになったという。

 大洗高は、マーチングバンド部が全国屈指の強豪として知られる。eスポーツ競技部三年の大沼直哉さん(17)は「彼らに負けないように強くなっていきたい」と力を込めた。今後、大洗高に続く動きが出てくる可能性もある。県教委の担当者は「学校ごとの判断」と現場に委ねる方針だ。

◆大洗高eスポーツ競技部の活動方針3カ条

1.学業を優先し学業成績の維持向上に努める

2.学校の規則に従い高校生としての本分に従って活動する

3.体力の向上や健康に留意して活動する

 

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