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【茨城】

常総火災 廃家電保管で業者指導 県が昨夏、改善怠った可能性も

発生から1日以上経過しても燃え続けている資材置き場の火災=16日午後1時ごろ、本社ヘリ「あさづる」から

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 常総市坂手町のリサイクル業者「立東商事」の資材置き場で十五日に発生した火災で、現場にあった廃家電の保管状況が廃棄物処理法の施行規則に違反しているとして、県が昨年八月に改善指導していたことが分かった。 (越田普之)

 県廃棄物対策課によると、この資材置き場の場合、規則により、野積みした廃家電などの高さを五メートルより低くしなければならなかった。しかし、県が立ち入り検査したところ、実際には十メートルほどに達していた。

 県が昨年八月に指導し、立東商事は九月、約七カ月かけて保管量を減らすとの改善計画書を県に提出。その後、県は検査に入っていなかったというが、今月二十二日に状況を確認する予定だった。

 常総署の調べなどでは出火当時、資材置き場では約二万平方メートルの範囲で、高さ十〜二十メートルほどに電子レンジや冷蔵庫が積まれており、改善せずに、被害拡大につながった可能性もある。

 立東商事の登記上の代表者の住所地にあるリサイクル会社は、本紙の取材に対し「担当者が不在で答えられない」と話した。

 鎮火後の対応について、県の担当者は「消防や警察と連携し、多量保管の改善を引き続き求めていく」としている。

現場近くの地上は煙に覆われている=いずれも常総市で

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◆2日目も鎮火せず 児童ら目の痛み訴え

 常総市坂手町の資材置き場の火災は、発生二日目の十六日に入っても鎮火せず、黒煙を上げて燃え、市内の小学生ら約四十人がのどや目の痛みを訴えるなどの影響が出た。

 消防によると、十六日は消防車十九台のほか、県の防災ヘリが定期整備に入っていたため、栃木、埼玉両県の防災ヘリが出動。山積みになった資材を崩すため、建設用重機も使った。火勢は弱まって黒煙は減ったが、鎮火のめどは立っていない。十五日夜に続き、十六日も徹夜で消火活動を続けるという。

 常総市教育委員会によると、小中学生らには十六日朝、配布したマスクをして登校してもらった。朝に市内すべての小中学校と幼稚園で調査をしたところ、二十四人がのどの痛み、十七人が目の痛みを訴えた。現場は坂東市との市境付近にあり、風向きの影響で坂東市にも煙が流れた。坂東市教委によると、マスクをして登校させたほか、小中学校計六校で終日、窓を閉め、体育や部活動などの屋外活動が中止された。 (宮本隆康)

 

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