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【茨城】

「裁判員裁判、広く理解を」 制度10年で水戸地裁 24日に法廷見学・展示会

裁判が開かれる法廷。左側の裁判員と裁判官の席には、モニターも設置されている=いずれも水戸地裁で

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 市民が刑事裁判の審理に参加する裁判員裁判制度が始まり、十年となった二十一日、水戸地裁の中村慎所長が取材に応じ「制度は、国民の意見を反映させるもの。県民が参加することで、司法への信頼は深まる」と制度の理解を求めた。裁判員の辞退が多いことから制度を広く知ってもらうため、地裁は二十四日、一般向けの「法廷見学・展示会」を開く。 (山下葉月)

 地裁によると、制度が始まった二〇〇九年五月〜昨年十二月の約十年間で二百五十四人の被告の裁判員裁判を開いた。このうち、殺人罪は七十六人、強盗致傷罪は百七人だった。

 裁判員を務めた人は千九百八十八人。裁判員を辞退する人の割合は年々増加しており、一七年は66・7%で、全国平均を0・7ポイント上回った。

 背景には、裁判の審理期間が年々長くなる傾向にあり、育児や仕事などで参加を不安視する声がある。

 こうした現状から地裁では審理が四、五日で終わるよう、公判前整理手続きで論点を明確化させるなどの努力をしているという。中村所長は「水戸では否認事件が多く、長引く傾向もあるが、整理手続きで準備し審理を短くし充実したものにしている」と説明した。

 二十四日の法廷見学・展示会では、裁判員裁判の法廷や、裁判員と裁判官が話し合い量刑などを決める評議室を見学できる。法服を試着できたり、耳が不自由な人が使う補聴器や筆談器も展示される。このほか、裁判官が体験を語るコーナーもある。

 中村所長は「制度を定着させるためには、広く理解してもらうことが重要」と見学会の意義を語る。

 午前十時〜午後四時で、予約不要。問い合わせは水戸地裁総務課広報係=電029(224)8408=へ。

耳が不自由な人が裁判員になったときに使用する補聴器や筆談器などを紹介する中村慎所長

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