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【茨城】

「提灯」水戸観光に生かす 市が貸し出し 「助さん格さんが踊る」学生がデザイン

学生がデザインした提灯を借りる観光客ら=水戸市で

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 テレビドラマ「水戸黄門」に登場する助さん格さんが鼻提灯(ちょうちん)を膨らませ、踊ってはしゃぐユーモラスなデザインの提灯がある。水戸市の文化デザイナー学院の卒業生が考案した。岐阜、八女(福岡)と並び提灯の日本三大産地といわれる水戸の観光に役立てようと、市は夜間イベントでの貸し出しを始めた。 (水谷エリナ)

秋山さんがデザインした、助さん格さんが鼻提灯を膨らませるデザイン(いずれも水戸市提供)

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 「助さん格さんには主(あるじ)が眠りにつくまで気が抜けない大変な役割があり、ストレスや疲れもあると思う。最近の社会人の若者にも同じことが当てはまると気付いた」

 考案した仙台市のイラストレーター秋山七海(ななみ)さん(22)は、デザインのコンセプトを明かす。社会人が日常から抜け出し、夜を楽しめるようにとの願いを込めたという。

 秋山さんは三月に学院の広告プロモーションデザイン学科を卒業。ユニークな提灯は仲間と卒業制作でつくった。「助さん格さんが鼻提灯を出すところは個人的に外せませんでした」

 楽しみながら制作した作品は、水戸市の提灯事業者「鈴木茂兵衛(もへえ)商店」の社長らの審査で最優秀賞に選ばれ、実際に十張が制作された。「自分のデザインが発信されることに感動です」と喜びを話す。

 こうした提灯を観光に生かそうと、市は、昨年九月の「大学生観光まちづくりコンテスト茨城ステージ」で最優秀賞を獲得した千葉大の学生にもデザインを依頼。計四種八十五張を「水戸の梅まつり」の開催中の三月、ライトアップイベントで貸し出した。

 三月二、九日の二日間で約六百人が利用した。提灯を持って夜の弘道館や偕楽園を楽しんだ利用者らには「梅のライトアップと雰囲気が合っていた」と好評だった。これを受け、「水戸のあじさいまつり」期間の六月二十九日にも提灯の無料貸し出しを予定。八月の「水戸黄門まつり」や九月の「水戸の萩まつり」での活用も検討している。

 観光課の担当者は「水戸が提灯の三大産地だと知らない人も多い。市民にも観光客にも知ってもらう機会になれば」と期待する。

 

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