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【茨城】

<夏の甲子園>諦めない姿勢に拍手 霞ケ浦、点差詰めるも及ばず

スタンドあいさつに向かう霞ケ浦ナイン=いずれも甲子園球場で

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 甲子園球場(兵庫県西宮市)で開かれている第101回全国高校野球選手権で、4年ぶり2度目の出場の霞ケ浦は七日、1回戦で履正社(大阪)と対戦し、6−11で敗れた。目標にしていた「甲子園で校歌を歌う」ことはかなわなかったが、大差をつけられても諦めない姿勢と粘り強いプレーを見せ、大観衆を沸かせた。

 霞ケ浦のエース鈴木寛人投手は初回、履正社のスラッガーでプロ注目の井上広大選手に本塁打を浴びるなど2点を失い、苦しい立ち上がりになった。

 二、三回でさらに点差は広がり、7点差を追う展開に。霞ケ浦は流れを変えようと、三回途中から左腕の山本雄大投手を投入。山本投手は汗をにじませながら最後まで力投し、その後を4失点に抑えた。

 一方、霞ケ浦の攻撃陣は三回、1番天野海斗選手が本塁打を放ち、反撃を開始。六回には無死二、三塁のチャンスを迎え、再び打席に立った天野選手の2点適時三塁打などで4点を奪い、点差を詰めた。アルプススタンドからも、大きな歓声が上がった。計12安打を放ち、最後まで食らいついたが、及ばなかった。

 履正社は1試合で5本塁打を放ち、二〇〇六年の智弁和歌山(和歌山)がつくった大会記録と並んだ。

 霞ケ浦の応援団はジッタリン・ジンの「夏祭り」などの曲に合わせ、笑顔でエールを送り続けた。試合終了後、泣き崩れたり悔しそうな表情を浮かべていたナインの健闘をたたえ、拍手を送った。 (水谷エリナ)

◆「強く振る」誓った大舞台 霞ケ浦3年・天野海斗選手

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 霞ケ浦の1番打者、天野海斗選手に悔いはなかった。「とにかくバットを強く振る」と誓った大舞台。三回に巧みに内角をさばいてソロ本塁打、六回は左中間に2点三塁打。「誰よりも早く練習に行って、誰よりも遅くまで振り込んだ」という自信がバットに宿った。敗戦のチームできらりと光った。

 1年から試合に出ていた実力者。しかし昨秋の1カ月間、ベンチに置かれた。高橋監督は振り返る。「かがみとなる存在が、打てないとすぐに態度に出す。良くても悪くても引っ張れる人間になってほしいと伝えたかった」。試合を外から見ることで、本人はその意図に徐々に気付いた。

 そしてこの日、大きな声で仲間を鼓舞し続けた。「監督に感謝です」と天野選手。最後の夏に心から思えた。

◆監督・主将ら談話

 霞ケ浦・高橋祐二監督「一番大きかったのは二回のエラー。(履正社は)長打力が本当にある」

 霞ケ浦・芳賀太陽主将「悔しい半面、やりきった気持ちもある」

 霞ケ浦・天野三塁手(3打点)「全打席、強い打球を打つことを心掛けている。履正社の打者はみんな打球が速かった」

 

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