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【茨城】

豪雨や地震の時 幼い子らも自分の身守れるよう 教材「ぼうさいまちがいさがし」 日赤県支部

防災教材の使い方を学ぶ参加者=水戸市小吹町の日赤県支部で

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 毎年のように日本列島を豪雨や台風が襲う中、幼い子どもたちにどう伝え、どう備えればいいのか。本県でも、この難しい課題に向き合う動きが出てきた。日赤県支部(水戸市小吹町)は、幼稚園などの指導者向けに研修会を開催したり、未就学児用の防災教材を各園に配布したりして啓発活動に力を入れ始めた。

 二十日、日赤県支部で開かれた研修会には、県内の幼稚園や保育園などの指導者約百人が参加。こうした研修会は今回が初めてだ。

 参加者らは、日赤とNPO法人「プラス・アーツ」(神戸市)が昨年開発した防災教材「ぼうさいまちがいさがし きけんはっけん」の使い方を学んだ。

 教材は十七枚のA1シートで構成され、地震や避難、風水害など六つのテーマで絵が描かれている。風水害のシートでは、高台の学校に避難したり、増水した川で釣りをしたりする場面を題材に、危険な行動の「まちがいさがし」を通じて考えてもらう仕組みだ。

 二月に教材を使用した大子町立大子幼稚園の藤田富夫園長が授業の様子などをスライドを使って紹介。日赤青少年ボランティア課の斎藤満里奈さんが教材の活用方法を説明した。

 参加した古河市立上辺見保育所の山口恵美主任保育士(51)は「視覚に訴えてよく分かり、絵を見て考えさせるので、子どもが自分で考えて行動できるようになると思う。早速帰ってから教えたい」と話した。

 日赤県支部は夏休み前に県内すべての約八百六十の幼稚園や保育園、こども園に教材を配布した。

 日赤県支部組織振興課の来栖梓(あずさ)さんによると、避難訓練を実施する幼稚園はあるが、本格的な防災教材がこれまでなかった。災害時に必ずしも大人が近くにいるとは限らない。来栖さんは「未就学児が自分の身を守れるように判断力を養うのが大事だ」と訴えている。 (水谷エリナ)

 

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