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【茨城】

45年ぶり県内開催 国体開会式まで1カ月

式典演技の練習風景=那珂市の笠松運動公園陸上競技場で

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 茨城国体の総合開会式が9月28日に開かれるまで、残り1カ月となった。今回の国体は令和初で、県内開催は1974年以来、45年ぶり。会期末の10月8日までに、37の正式競技や特別競技(高校野球)などが県内各地であり、全国から約2万3000人が参加する見込み。文化プログラムとしてコンピューターゲームの腕前を競う「eスポーツ」が初めて開かれるのも特徴で、引き続き10月12〜14日には全国障害者スポーツ大会が開催される。 (鈴木学、水谷エリナ)

◆式典演技を企画・立案 前島宏朗さん「県人団結 現代の風土記に」

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 総合開会式は笠松運動公園陸上競技場(那珂市向山)で開かれ、県民ら約千八百人が出演する約三十分の式典演技が披露される。演技を企画・立案した式典専門委員会の演技部会で、部会長を務めた前島宏朗(ひろあき)さん(64)に見どころを聞いた。

 演技のタイトルは「いばらき風土記2019〜ここから、未来が広がる〜」。現存する風土記の一つ「常陸国風土記」をモチーフにした。長く高校演劇に携わり、部会長を託された前島さんは「風土記に、常陸国は常世の国、つまり理想郷との記述がある。それにあやかって、茨城の素晴らしさを発信する現代の風土記をつくろうとなりました」と経緯を明かす。

 演技は四章構成で、序章は全国屈指の県立大洗高のマーチングバンド演奏などで全国の人に歓迎の意を表す。第一章は水戸市の第二、第四中学の生徒による勇壮な剣舞で茨城の歴史や精神を、第二章は霞ケ浦高チアダンス部などのダイナミックなダンスで豊かな自然を表現。第三章は伝統と最先端の科学技術が融和する茨城から未来に向けて羽ばたく姿を、全出演者がフィールドいっぱいに描く。

 「民間会社の魅力度ランキングは最下位でも、茨城は誇るべきものは多く、絞るのに苦労した。短編小説をつないで一つのストーリーにするのに、二年くらい議論しました」。語り手は水戸市出身の俳優渡辺裕之さんが務める。

 前島さんが思う茨城の一番の財産は「人の温かさ」で、そういう「県人」が団結する表現も取り入れている。さまざまな衣装でいろんな年代、職業の県人を表現するクライマックス。そこが伝われば「もっと県のファンが増えるのではないか」という。

 屋外演技のため、天候が特に心配だという。「演技が終わった瞬間、大きな拍手が沸き、出演者に笑顔があふれれば、それが成功だと思います」と話す。

 短縮版が全国障害者スポーツ大会の開会式でも披露される。

◆水戸で選手団結団式「県代表として全競技一丸」

宣誓する染谷真有美選手=いずれも水戸市緑町で

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 国体に出場する県代表の選手団の結団式が二十七日、水戸市緑町のアダストリアみとアリーナであった。そろいのジャージーを着た選手や監督ら約八百人が参加した。

 選手団の団長を務める大井川和彦県知事は「みなさんの活躍ほど県民の期待を膨らませるものはない。県民の誇りを背負い、勝ちにこだわることが求められている」とあいさつした。

 選手を代表し、空手道競技成年女子の部に出場する染谷真有美選手が「県の代表として全競技一丸となって天皇杯、皇后杯の獲得を目指し、正々堂々、最後まで戦い抜く」と宣誓した。

 結団式に続き、選手団を激励する壮行会もあった。水戸工業高ジャズバンド部による演奏のほか、必勝を祈願した明秀学園日立高ダンス部のパフォーマンスなどがあった。最後に、下妻一高の応援団が力強いエールを送った。

 県代表は、正式競技や特別競技を合わせて八百四十人以上の選手が出場する。

国体に向け意気込む選手ら

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◆笠間焼タイル使い 炬火台をお色直し

リニューアルされた炬火台=笠松運動公園陸上競技場で

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 五輪の聖火に当たる炬火(きょか)が、県内市町村から集まり、総合開会式で点火される。前回の茨城国体で使用した炬火台(台座含め高さ約二・四メートル、受け皿直径約二メートル)は、リニューアルされた。

 茶色と青色を基調にした笠間焼のタイルで装飾。請け負った笠間焼協同組合によると、茶が茨城の大地、青が海を表しているという。受け皿のモザイク柄だけで約千枚のタイルを使ったといい、六人で一週間かけて貼った。

 制作に携わった組合の筒井修さん(71)は「イメージチェンジができたと思う。開会式が楽しみだ」と話している。県によると事業費は一千万円。

◆体操 異例の開会式前スタート 日立市が会場提供

 正式競技は、開会式に先立つ9月7日の体操の少年女子新体操(日立市池の川さくらアリーナ)からスタートする。

 正式競技で開会式前に実施されるのは、水泳(競泳、飛び込み、水球など)、バレーボール(ビーチバレーボール)、体操の3競技。県国体・障害者スポーツ大会局によると、気候面から水泳やビーチバレーが開会式前にあるのは例年のことだが、体操は異例だ。

 実は、体操は当初、2015年の住民投票で計画が白紙撤回されたつくば市の総合運動公園で予定されていた。計画の頓挫で、新たな会場確保が必要となり、引き受けたのが日立市だった。

 ただ、さくらアリーナも卓球とバスケットボールの開催が決まっていたため、「『開会式前なら』ということで引き受けてもらった」と担当者。会場の設営や、練習日を設けるなどで会場を1週間以上押さえる必要があり、日程が大幅に前倒しになったという。

 

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