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【茨城】

「あおり」対策 ドラレコ人気 守谷の殴打事件後、売り上げ急増

店員(右奥)からドライブレコーダーの説明を受ける客=水戸市のオートバックス水戸住吉店で

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 守谷市の常磐自動車道で起きたあおり運転殴打事件を機に、車内外の様子を録画できるドライブレコーダー(ドラレコ)の売り上げが急増している。事件では、被害者の車に取り付けられていたドラレコの映像が大きく報じられ、社会の関心が一気に高まった。あおり運転の摘発件数は全国的に増えており、自衛策で買い求める客が相次いでいる。 (松村真一郎)

 事件現場付近の常磐自動車道守谷サービスエリア。「自分の車にレコーダーは付いていないが、事件の映像を見たら付けた方がいいと思った」。元観光バス運転手の川鍋定夫さん(71)=埼玉県春日部市=は購入に前向きだ。

 カー用品店オートバックスを統括する「オートバックスセブン」(東京都江東区)のIR・広報部によると、十日の事件発生後からドラレコの売り上げが急増。特に車内や横側も録画できる三百六十度タイプは、十二日〜十八日の販売数が五日〜十一日よりも二倍以上と顕著だという。

 水戸市のオートバックス水戸住吉店でも、犯行の一部を記録したドラレコの映像がテレビで繰り返し流されると、買い求める客や問い合わせが殺到。新商品の販売を急きょ早めるなどして対応している。売り場の担当者は「最近は売り上げが徐々に減っていたが、事件を機に前年同期と比べて一・七倍ほど増えた」と驚く。

 店でドラレコを購入した看護師の鴨志田卓也さん(22)=常陸大宮市=は「地元での事件ということで、レコーダーがあった方がいいと思った」と話した。

 現行法で、あおり運転自体を罰する規定はないが、あおり運転で車間距離を詰めたことが原因とみられる「車間距離保持義務違反」(道路交通法)の摘発件数は全国的に増えている。

 内閣府の交通安全白書によると、二〇一七年の取り締まりが約七千百件だったのに対し、昨年は約一万三千件と一・八倍になった。

 背景には、神奈川県の東名高速道路で一七年六月、あおり運転絡みで夫婦が死亡した事故により、社会問題化したことがある。警察庁は一八年、全国の警察に摘発強化を指示した。

 県警によると、県内の取り締まり件数も一七年の三十八件から一八年には百三十一件に増えた。交通指導課の担当者は「引き続き取り締まりを強化していきたい」と話している。

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