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【茨城】

<ひと物語>歌で地元を元気に 石岡を拠点に歌手活動・山本恵莉子(えりこ)さん(25)

「自分が幸せなことをして、周りも幸せになるのがうれしい」と話す山本恵莉子さん=石岡市で

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 「歌の力とふるさと愛」をキャッチフレーズに、地元の石岡市を拠点にして歌手活動をしている。

 持ち歌は約三十曲。いずれも母・裕子さんが作詞作曲したオリジナルで、「恋瀬川」「いしおか恋瀬姫音頭」をはじめ、市を流れる川や市の公式キャラクターなど地元を題材にした曲も多い。今春の選抜高校野球大会に出場した母校・石岡一高の応援歌「そして未来へ」も母が作り、自身が歌った。

 「オリジナル曲がたくさんあって、恵まれた環境だと思う。一人でも多くの人に聞いてもらい、『良かった』『幸せ』という気持ちを連鎖させたい」。コンサートでは、参加者に踊って一緒に盛り上げてもらい、地元を元気にしていくことを目指している。

 歌手を志したのは八歳の時だ。鹿島鉄道線(鉾田駅−石岡駅、二〇〇七年に廃止)の車内でカラオケをするイベントに参加し、「大人が喜んでくれて、自分も楽しかった」ことがきっかけだった。

 高校一年の時に母校の創立百周年記念で母が作った曲を歌う機会があったが、歌手になる夢を誰にも明かすことはなかった。「いつか歌手に」の思いを抱えたまま、短大で観光業やホテル業を学び、母が市内で経営するホテルの手伝いをしていた。そのため、最も身近にいる母からも、歌手を目指しているとは思われていなかった。

 「どこかで歌手になる道を切り開かないと」と思っていた中、三年前にチャンスが巡ってきた。市のイベントに出演予定だった歌手が急きょ出演できなくなった。すかさず手を上げ、舞台に上がった。

 「その時歌った母の『恋瀬川』は音域が広く難しい歌で、今思えば無謀で恥ずかしい」と苦笑い。歌えることを知ってもらえたことで人前で歌う機会が増え、徐々にファンを獲得していった。二年前に始めた自主制作のCDは、今では六枚にまで増えた。

 最新曲「祈り」は、「人々の幸せや平和を願って建立された」とする石岡市にあった国分尼寺をテーマにしている。

 オリジナル曲は観客が聞き慣れない分、あまり興味を持ってもらえない場合もある。「知らない歌を聴いて、感動してくれるのは百人に一人。分かってくれるのが一人でもいればいいというスタンスです」と笑顔で話す。

 目標は、「紅白歌合戦」で使われるNHKホールのような大きなホールで歌うこと。八十代を中心としたファンにテレビなどで歌う姿を見てもらいたいとの思いも強く、「そういう意味では生き急いでいます」と笑う。 (水谷エリナ)

 ◇ 

 九月十五日に石岡市のホテルグランマリアージュ一階レストラン「ティアラ」でコンサート「山本恵莉子ライブin石岡のお祭り2019」を開く。午後二時開演で、チケット代三千円。予約はティアラ=電0299(24)5633=へ。

 

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