東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 茨城 > 記事一覧 > 9月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【茨城】

品質管理を強化「選ばれる市場」へ 水戸市公設地方卸売市場、10年かけ再整備

10年かけて再整備される水戸市公設地方卸売市場=いずれも水戸市で

写真

 水戸市の台所を支える市公設地方卸売市場(水戸市青柳町)について、市は二〇二八年ごろまでの十年間で再整備する。水産物を保管する巨大な冷蔵庫の改築などに取り組む。水産物や野菜が市場を経由する割合は年々減少傾向にあるが、これまで通り「選ばれる市場」を目指す。(山下葉月)

 市場によると、常磐道や圏央道の開通で交通の便がよいことから品ぞろえが豊富で、取扱金額は二〇一七年度、八百一億円で全国に千六十カ所ある地方卸売市場で一位だった。一九七二年に開場し敷地約十六ヘクタールに、水産棟や青果棟、冷蔵庫などが配置される。

 ただ最近は、産地とスーパーなどによる産直取引の増加に伴い、水産物や野菜などが市場を経由する割合は年々減少。これに加え、来年六月に改正卸売市場法が施行されると、さまざまな規制が緩和され、市場間の競争が激化することが予想される。より安全に品質を管理できるようにして「選ばれる市場」となるため、再整備を決めた。

改築される冷蔵庫。室内はマイナス20度で新鮮な魚などを保管している

写真

 計画では、冷蔵庫の改築のほか、商品の鮮度維持のための空調システムの導入、天候に影響されない屋根つきの荷さばき所などを導入し、品質や衛生管理を強化する。整備後の年間取扱金額は5%増の八百四十億円を目指す方針だ。

 総事業費は約六十億円で、市と市場関係者が負担。国からの補助が約七億四千万円受けられる。

 産直取引が増えているとはいえ、農林水産省のデータによると、一五年度で青果は約58%、花きは約77%が市場を経由しており、市場はまだまだ流通の核だ。こうした現状を踏まえ、市場の担当者は「市場が求められるのは安全や品物のクオリティーを保つこと。引き続きナンバーワンとなるため整備を進めたい」と話した。

写真
 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報