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【茨城】

台風15号 農業被害7億6800万円 住宅など建物被害は58棟

 台風15号による農作物などの被害について、県は十日現在、推計被害額が七億六千八百万円以上に上ると発表した。小美玉市で高齢女性が骨折したことが明らかになり、計十四人のけが人が確認され、住宅などの建物被害も計五十八棟に増えた。 (鈴木学)

 県農業技術課によると、内訳は農作物が約一億四千九百万円、農業用施設が約六億一千九百万円、林・水産業関係のその他が九百五十万円となった。

 農作物で最も被害額が大きいのはニラで約九千百万円。小美玉市で葉が折れるなどの被害が出た。このほか大豆が約千九百万円(石岡市、常総市など七市町)、水稲が約千三百万円(水戸市、つくば市など七市村)、ネギが約七百万円(常総市、坂東市など十二市町)などとなっている。

 農業用施設のパイプハウスなどの損壊は、日立市や下妻市など二十五市町で五百三十八カ所に上った。

 県の防災・危機管理課のまとめでは、小美玉市で自宅で強風にあおられたシャッターにぶつかり転倒した七十二歳の女性が腰を骨折するなど新たにけが人二人が判明。台風15号によるけが人は、八市町で計十四人となった。

 建物被害は、住宅の全壊がかすみがうら市で一棟、一部損壊が日立市など十五市町で二十九棟。人が住んでいない建物の被害も、行方市など十四市町で二十八棟に上っている。

 東京電力パワーグリッドによると、十日午前零時ごろ県全域で三万三千軒余が停電していたが、午後六時には、鹿嶋市など約八千九百軒にまで減った。

◆常磐線荒川沖駅で30メートルオーバーラン

 九日午後零時二十分ごろ、土浦市荒川沖東のJR常磐線荒川沖駅で、水戸発上野行きの上り普通列車(十五両、乗客約八百人)が、所定の位置から約三十メートル過ぎて停車した。列車をバックさせると踏切の誤作動を起こす恐れがあったため、三分後に次のひたち野うしく駅に向けて発車した。

 JR東日本水戸支社によると、荒川沖で降りる予定だった約百人がひたち野うしくで下り列車に乗り換えた。当時線路が雨でぬれていたため滑り、運転士が早めにブレーキをかけたが間に合わなかったという。 (水谷エリナ)

◆冷却塔倒壊、原因究明急ぐ 大洗町の原子力機構

倒壊した冷却塔=大洗町で(原子力機構大洗研究所提供)

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 日本原子力研究開発機構の大洗研究所(大洗町)で、研究炉「材料試験炉」の炉心を冷やす「冷却塔」が台風15号の強風で倒壊したことを巡り、機構は十日、原因究明を急ぐ考えを示した。これまでのところ、放射性物質の漏えいなどは確認されていない。

 機構によると、冷却塔は試験炉が運転を始めた一九六八年ごろに建てられた。風圧に関する当時の法律の基準は満たしていたとしている。

 試験炉は廃炉が決まり、冷却塔も撤去の見通しで、今後、方法などを検討していくとしている。

 機構は、がれきの状況などを調べ、原因を分析した上で近く原子力規制委員会に報告する。 (荒井六貴)

 

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