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【茨城】

台風15号 広がる農業被害 「手間かけ育てたのに」

ビニールハウスが倒れたホウレンソウ農家を視察する「いばらき自民党」の議員団=茨城町網掛で

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 台風15号による農作物関連の被害が県内でも拡大している。農家からは「収穫が始まったばかりなのに」と落胆の声も。ビニールハウスの倒壊などが三十一市町村で報告されるなど推計被害額がさらに増え、県は十二億七千四百万円(十二日現在)を超えたと発表した。 (宮尾幹成)

 「八月二十日ごろから収穫が始まったばかり。手間をかけて育てたのに…」

 ミニトマトを栽培する鉾田市青柳の郡司光一さん(63)はそう話し、肩を落とした。畑では、一部のビニールハウスが全壊し、真っ赤に実ったトマトが地面にたたき付けられていた。

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 県議会会派「いばらき自民党」の約二十人は十二日、茨城町、鉾田市、小美玉市で被災したホウレンソウ、ミニトマト、メロン、ニラの農家を視察した。

 党県連政調会長の伊沢勝徳県議(土浦市選挙区)は「県でできることには速やかに取り組み、国への要望や市町村との連携もしっかり進めたい」と話した。

 JA全農県本部によると、ハウスの倒壊被害が目立つものの、夏場は県産農作物の出荷が比較的少なく、植え直しができるタイミングでもあるため、供給が困難になる品目は限られる見通しという。

 ただ、園芸課の担当者は「十一日に発生したようなゲリラ豪雨が今後も続いた場合の被害が心配される」と指摘した。

 県農業技術課のまとめによると、被害の内訳は農作物約二億四千六百万円、ビニールハウスなどの農業用施設が約九億七千百万円、林・水産業関係の設備が五千六百万円となった。

 農作物で被害額が最も大きいのは露地栽培のニラ。小美玉市で被害が多数報告されている。被害面積は、水稲が三千三百ヘクタールで最大。

 ◇ 

 県防災・危機管理課は十二日午後三時現在のまとめで、新たに潮来市や稲敷市で軽傷者が判明し、重軽傷者は十一市町の計二十三人になったと発表した。

地面に落ちたミニトマト。収穫が始まったばかりだった=鉾田市青柳で

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