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【茨城】

<ひと物語>サザコーヒー副社長 高級品種「ゲイシャ」に夢中 鈴木太郎(すずき・たろう)さん(49)

パナマゲイシャの魅力を語り出すと止まらない鈴木太郎さん

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 七月に開かれた中米パナマ産コーヒーの国際品評会「ベスト・オブ・パナマ」のネットオークションに参加し、「ゲイシャ」など三つの部門の最高スコアを付けた豆を落札した。

 世界最高峰のコーヒーとして珍重されるゲイシャは、アフリカ北東部エチオピアの地名に由来する。栽培の難しい品種だが、パナマの山間地で生育に適した環境の農園が見つかり、二〇〇四年のオークションで落札額の世界記録を更新。世界のコーヒー党に一躍その名をとどろかせた。

 ゲイシャを初めて口にしたのは〇六年だった。一瞬でとりこになった。

 「ブルーベリーやピーチの甘みに、ジャスミンやベルガモットの香り。何度でも会いたい女性のようです」。ゲイシャの味わいを表現する口ぶりには熱がこもる。憧れの女性の魅力を言葉を尽くして語る青年のような純真さだ。

 「おれはゲイシャを買う」と宣言し、「芸者」だと思った父・誉志男さん(77)を「何を言っているんだ」と驚かせたことも今は笑い話。〇八年以降はオークションの常連となり、現在は出品する豆を選ぶ品評会の審査員も務める。

 創業五十年を迎えたコーヒーチェーンの二代目として、会長の誉志男さんと社長の母・美知子さん(73)を支える。県内に九店舗、東京都と埼玉県に計五店舗、南米コロンビアには二十五ヘクタールの自社農園も持つ。

 農園はコーヒー豆を収穫して利益を上げるには十分な広さではなく、むしろ新品種を開発するための「未来をつくる二十五ヘクタール」と位置付ける。自分で栽培から手掛けることで、買い付け先の各国のコーヒー農家と対等に価格交渉などができる強みもあるという。

 今年のオークションでは「ゲイシャ・ウオッシュド」「ゲイシャ・ナチュラル」の両部門を制した極上品を射止めた。「ウオッシュド」は、コーヒーの果実から種子だけを取り出して乾燥させる製法。果肉を残したまま乾かす製法が「ナチュラル」で、フルーツの成分が種子に移って独特の風味を生むという。

 他に「パカマラ・ナチュラル」部門で最高評価を得た豆も獲得。中米エルサルバドルで開発された比較的新しい品種で「出来が良いものはフランボワーズ(キイチゴ)のような濃厚な甘みと香りがします」。

 ゲイシャの素晴らしさを多くの人に知ってもらおうと、十月一日の「国際コーヒーの日」に合わせ、「パナマゲイシャまつり」を開く。高いものは一杯一万五千円もする超高級品だが、試飲も可能だ。「言葉ではうまさを説明しきれない。ぜひ体験してほしい」 (宮尾幹成)

      ◇

 パナマゲイシャまつりは10月1〜3日、サザコーヒーの本店(ひたちなか市)とKITTE丸の内店(東京駅前)で開催。本店は各日午前10時15分から、丸の内店は各日正午からと午後3時からの2回、鈴木さんらがトークショーを行う。ゲイシャの試飲や、お得な値段で飲める回数券(1万円、2万円、3万円の3種類)の限定販売もある。問い合わせは本店=電029(274)1151=へ。

 

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