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【茨城】

にぎわうも、課題浮き彫り リニューアル 黄門まつり

「水戸黄門まつり」の文字が照らし出される高張提灯の行列=水戸市で

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 水戸らしさを前面に押し出す形でリニューアルした今夏の水戸黄門まつり。新たな目玉行事の「提灯(ちょうちん)行列」や「ふるさと神輿(みこし)渡御」が多くの参加者でにぎわったものの、進行の一部で単調さが目立つなど課題も浮き彫りになった。偕楽園の梅まつりと並ぶ全国的なイベントに脱皮できるか。来年に向けて試行錯誤が続きそうだ。(水谷エリナ)

 「第五十九回水戸黄門まつり」は七月二十日、八月三日、同四日に開催された。リニューアルのポイントは内容と日程だ。芸能人が登場する「水戸黄門パレード」を廃止し、水戸藩発祥の「水府提灯」を生かした提灯行列などを導入した。平日開催だった花火大会は週末に変更した。

 集客効果は不透明だ。今年の観客者数は、昨年の約九十一万二千人を大幅に下回る約七十万人。ただ、実数に近い数値を出すとの理由で集計方法を変えたため、昨年と単純には比較できない。

 市は、少なくとも花火大会の週末開催には一定の効果があったとみる。市が市内の宿泊施設にアンケートしたところ、七月二十日の宿泊者数は昨年七月二十一日の土曜と比べると、八百四十人多い二千七百八十一人だったからだ。

 八月三日の提灯行列では、一般参加者に配布するために用意した五百張りがすべてなくなったうえ、自前の提灯を掲げた約百人も行列に加わった。翌日の神輿渡御でも約百人の一般参加が神輿を担いだ。

 行列に使う提灯を製造した老舗の一つ「鈴木茂兵衛商店」(水戸市袴塚)の鈴木紘太さん(37)は「多くの方が参加し、明かりを持ってもらえたことは提灯屋冥利(みょうり)に尽きる」と評価する。

 その一方で「一般参加者は持って歩いているだけという印象だった」と指摘する。行列のルートは屋台などの照明で明るく、暗がりでこそ映える提灯が、ともするとかすんでしまった。

 水戸市の高橋靖市長は八月の会見で、提灯行列について「整然と歩くよう統制を取った方が見た目が良かった」と振り返った。神輿渡御については、神輿が見物客の列に突っ込むなど危険な場面もあったという。

 高橋市長は、提灯行列と神輿渡御の開催時間やルートの設定を課題に挙げながら「工夫の余地が残されており、市民の声を聞き、魅力あるまつりにしたいと思っている」と強調する。 

 

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