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【茨城】

<消費税8%から10%>知恵絞る 県内飲食店 持ち帰り限定/レジ買い替え

新しい弁当メニューについて説明する山翠の加藤淑子さん=水戸市中丸町で

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 消費税率が8%から10%に引き上げられる10月1日まで1週間を切る中、県内企業も準備に追われている。食品店にとっては、店内の飲食と持ち帰りで異なる税率が一番の課題だ。電子マネーなどキャッシュレス決済のポイント還元制度への対応も悩ましく、それぞれが知恵を絞っている。(鈴木学)

 「この機会にお弁当のメニューを一から見直しました。その写真撮りが終わって、ポスターを作り替えている最中。お総菜の値段も詰めの段階です。一部の店は手作業でラベルを貼り替えますが、お弁当やおにぎり、お総菜の値段を入力しておき、三十日の閉店後に送信するだけにします」

 おにぎりや弁当、総菜の販売などを手掛ける山翠(さんすい)フードサービス(水戸市)の加藤淑子部長は、慌ただしい準備状況を明かす。

 お客の負担軽減に腐心した。店内で買った商品を持ち帰るなら軽減税率の税率8%が適用されるが、店内で食べれば通常の10%。このため持ち帰りに限定し、イートインコーナーは廃止して待合スペースにする。

 「水戸で育った人なら、子ども会などでうちのおにぎりを食べた方も多いと思う。そうしてここまで来た店なので、生き残れる体制を作っていきたいと思っています」。ポイント還元については、お客へのメリットが不明確として結論が出ていない。

 水戸市の中心市街地でおいしいものが食べられる店に投票する「水戸ュラン(みとゅらん)」で昨年、大賞に選ばれた「ミナミ食堂」。昔風のラーメンが売りで、店頭ではいなりずしなども販売している。

 二十四日にレジを替えた。「店内用と持ち帰り用を全部(業者が)打ち込んでくれた。準備は終わったよ」。店主の海老原和栄さんと妻とき子さんはホッとした表情を浮かべる。

 ただ、値段は見直す。ラーメンは四百七十円から五百円、その他は五十円程度値上げする。「8%になった時に上げなかったので勘弁してもらうよ」

 ポイント還元制度は、業者への手数料が大きいとして今は取り入れない。代わりにポイントカードを新たに作り、五百円で一ポイント、十ポイントで五百円の食事券として利用してもらう。海老原さんは「直接お客さんに還元する方がいいから」と理由を説明する。

新たに導入したレジを前に、増税への対応について話すミナミ食堂の海老原和栄さん(右)と、ポイントカードを手にする妻とき子さん=水戸市南町で

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