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【茨城】

「外食控える」「老後保障を」 消費税増税、県内の反応

キャッシュレス決済による5%還元を掲げるクリーニング店=つくば市竹園で

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 消費税の税率が一日、8%から10%に引き上げられた。消費者の経済的な負担感が増す中、県内の飲食店や観光施設で話を聞くと、「年金暮らしで大変になる」「外食は控えるかも」「増税するなら、老後の生活を保障してほしい」などの声が上がった。 (鈴木学、宮本隆康、宮尾幹成、松村真一郎、水谷エリナ)

 日立市のイトーヨーカドー日立店を訪れた無職根本義美さん(66)=日立市=は食料や医薬品を購入。「軽減税率の対象が複雑で、まだまだ理解できていない」と苦笑いした。

 買い物などでタクシーを使うという。「年金暮らしで少ないお金でやりくりしなければならず、運賃が上がると大変になる」と話し、「政府はしっかりとした使い方をしてほしい」と注文を付けた。

 水戸市の会社員小平宣時さん(47)は、市内のラーメン店「ミナミ食堂」で昼食。値段が上がったばかりのラーメンを食べた。「消費税だけではないけれど、何に使われているかが見えにくいですよね」と税の使途を注視する。

 日ごろ支払いはキャッシュレス決済が多いという。店主の海老原和栄さん(72)が「スマホ決済のサービスが使えたらいいと思うかい?」と質問。「できたら便利ですね」の答えに、海老原さんが少し考え込んだ。

 県内に店舗を置く外食チェーンでは、店内外での飲食の価格設定の対応が二分。県内九店舗などを展開するサザコーヒーは、約八割の商品を十〜二十円値上げする代わりに、価格を同じにする対応を取った。

 ひたちなか市の本店でコーヒーを注文した主婦金沢敦子さん(69)=日立市=は、軽減税率の仕組みについて「ちょっと分かりづらいですね」。外食の負担が増すことは「毎日来るわけではない。食べたい時に食べたいものを食べて、幸せな気分になる方が大事です」と受け止めている。

 コーヒー一杯で十円程度の値上げは気にならないというが、「税金を上げるなら、老後の生活の保障はしっかりやってほしい」と訴える。前日は、加入している会員制量販店から買いだめを勧める案内があり、生活用品を二万円ほどまとめ買いしたという。

 つくば市内のクリーニング店を訪れた会社員の保坂智哉さん(33)は「三十代なので、年金などに還元されるなら増税はありだと思う。まだ初日なので増税の実感はないけど、外食はちょっとだけ控えようかなと思う」と話した。

 日立市かみね動物園では増税に合わせ、大人の入園料を十円ずつ上げる。一般は五百二十円となるが、十月末まで入園料を無料にし、実質的な料金改定は十一月からとなる。

 家族三人でキリンやフラミンゴを見て回っていた福島県白河市の主婦吉田聖羅(せいら)さん(26)は「入園料が無料のうちにと思って、車で来た」という。「よく車で移動するのでガソリン代と子どものおむつ代なども心配。昨日もまとめ買いをした。これ以上、上がらないでほしい」と願った。

 子どもや友人親子と五人で訪れた日立市の主婦大和田千賀子さん(36)は「消費税が上がるのはドキドキしてしまう。電子決済で5%還元というのも見るけど、ルールがよく分かっていない」と困惑気味。「スタッドレスタイヤを買い忘れたことだけ後悔している」と話した。

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