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【茨城】

歩み寄る立憲・国民県連 元職パーティーで友好ムード

福島伸享さん(前列右から3人目)の国政復帰を期して乾杯する議員ら=水戸市内で

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 四日召集の臨時国会に向け、立憲民主党と国民民主党などの統一会派が衆参両院で結成された。両党の県連も、今夏の参院選の候補者調整をめぐる遺恨を乗り越え、歩み寄りを見せ始めている。とはいえ、原発に対する立場の違いは依然大きく、火種はくすぶる。 (宮尾幹成)

 九月三十日夜、水戸市内のホテル。旧民主党・民進党で衆院議員を二期務め、茨城1区から国政復帰を目指す無所属元職の福島伸享(のぶゆき)さんが自著の発刊記念パーティーを開いた。立憲と国民の国会議員、地方議員らが一堂に会し、友好ムードを演出する形となった。

 国民の青山大人(やまと)さん(衆院比例北関東)のほか、立憲会派所属の郡司彰・元農相(参院茨城)や中村喜四郎・元建設相(衆院茨城7区)が顔をそろえた。国民の浅野哲(さとし)さん(衆院比例北関東)と立憲の小沼巧さん(参院茨城)も秘書が代理出席した。

 あいさつに立った福島さんは、立憲と国民の再合流も念頭に「大きなまとまりをつくるために頑張っていただければ」と現職国会議員らに促した。自民党出身の中村さんも「野党が強くなることが民主主義を守ることだ」と訴え、野党が足並みをそろえる意義を強調した。

 ただ、両党の県連同士の関係にはしこりが残る。

 今年一月、参院選茨城選挙区に国民から出馬予定だった現職藤田幸久さんが突如、立憲に移籍の意向を表明し、国民が猛反発。両党の支持母体の連合茨城を交えた協議の末、国民の県議を同選挙区の統一候補とする案で折り合ったが、立憲の党本部が拒否。最終的に立憲の新人小沼さんに一本化されたものの、国民と連合茨城は推薦を見送った経緯がある。国民には立憲への不信感が消えていない。

 それ以上に共闘のネックなのが、日本原子力発電東海第二原発(東海村)の再稼働へのスタンスだ。再稼働を認めない立憲に対し、原発メーカーの日立製作所を含む日立グループ労組の支援を受ける国民は、明確には反対していない。

 福島さんはパーティーで「科学技術にはプラスとマイナスがある。安全性の確保や倫理上おかしなことをさせない仕組みをつくるのが政治の役割だ」と述べ、原子力の活用に含みを持たせた。会場で配られた著書でもスローガン的な「脱原発」は打ち出しておらず、国民や日立労組への配慮がうかがえる。

 一人しか当選できない衆院の小選挙区では、立憲と国民が別々に候補者を出せば共倒れは必至だが、共闘の成否は国会の統一会派の動向にも左右される。原発に加え、憲法などの基本政策や与党との距離感でも両党の隔たりは小さくない。

 連合茨城の内山裕会長(日立労組出身)は「まとまらなければ自民に勝てないのは事実だが、統一会派がどうなるのかも分からない」と先行きを見通せずにいる。

 

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