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【茨城】

狙える 天皇杯、皇后杯 茨城国体 「助っ人」や予選免除奏功

観客に見守られながらプレーするバスケットボール成年女子の茨城代表(白いユニホーム)=水戸市総合運動公園体育館で

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 茨城国体は終盤に入り、県は四日までの成績で、天皇杯(男女総合)、皇后杯(女子総合)とも首位に立っている。天皇杯、皇后杯の獲得を目指す県が、有力選手を「助っ人」として集めるなどした成果が出ている。多くの開催地が取り入れてきた手法で、一九六四年以降、ほとんどが天皇杯を獲得している。 (水谷エリナ)

成年女子ボルダリングで2位になった野口選手=鉾田総合公園で

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 県は国体開催が決まった約八年前から、天皇杯と皇后杯の獲得を目標に据え、有力選手への参加を呼び掛けてきた。

 東京五輪でもメダル候補のスポーツクライミングの野口啓代選手や、リオデジャネイロ五輪卓球男子団体銀メダリストの吉村真晴選手ら県にゆかりがある五十人以上がスポーツ専門員として採用され、出場している。選手の強化に、全国トップレベルの指導者の招聘(しょうへい)にも取り組んできた。

 開催地のため予選が免除されていることも大きい。今国体には、昨年の福井国体の二倍の約八百四十人の選手が参加している。

 福井国体では、予選の関東ブロック大会で東京や神奈川などの強豪に阻まれ、本大会の出場権が得られなかった種目があった。出場選手が多いと、八位までに与えられる得点の機会が増える。国体競技力向上対策室の渡辺健司係長は「フルエントリーのメリットが大きい」と説明する。

 開催地の有利さと選手をかき集めることで、六四年の新潟国体以降、開催地の多くが天皇杯を手にしてきた。例外の一つが二〇〇二年の高知国体で、当時の橋本大二郎高知県知事が「戦力が低いところがいきなり優勝するのはおかしい」と選手を集めることはせず、天皇杯獲得を逃した。

 開催地が変わるたびに転籍する選手も問題化した。一〇年の千葉国体では、居住や勤務の実態がないとして、翌年の開催地・山口県の選手三十五人が資格違反になったケースがあった。

 「高知方式」に追随する都道府県はなく、その後も開催地が天皇杯を獲得する流れは続いている。ただ、一六年の岩手国体は震災復興の最中で岩手県は目標を下げ、翌年の愛媛国体は愛媛県の実力が及ばず、ともに巨大戦力を持つ東京が頂点に立った。

 茨城県も、東京を天皇杯獲得の「最大のライバル」と位置付けている。渡辺係長は「東京が強い競技がまだ残っていて、最後までどうなるか分からない。厳しい戦いになると思う」と話している。

<天皇杯、皇后杯> 国体で8位以内に入賞すると競技得点、ブロック大会を含め競技に参加すると参加得点が与えられ、合計が競技別総合成績になる。冬季大会と本大会の競技別総合成績のすべて合計が総合成績となり、男女総合優勝に天皇杯、女子総合優勝に皇后杯が授与される。

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