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【茨城】

手作りかるたで学ぶ二宮尊徳の業績 15日まで筑西市立中央図書館で展示

二宮尊徳の業績をかるたにした筑西市尊徳会の桐原光明さん=筑西市で

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 江戸時代末期に下館藩(現在の筑西市)の農村復興に尽力した農政家・二宮尊徳(金次郎)の業績を遊びながら学んでもらおうと、地元の郷土史研究グループが3種類のかるたを手作りした。11月に尊徳ゆかりの自治体が市内に集まる「全国報徳サミット」に向け、商品化も検討。読み札は15日まで、市立中央図書館で展示している。 (宮尾幹成)

 尊徳(一七八七〜一八五六年)は、天保の大飢饉(ききん)(一八三三年〜)の際、全国各地で貧困に苦しむ農村の救済に取り組んだ。藩や村の財政を立て直した手法は「報徳仕法」として伝えられる。下館では亡くなるまでの二十数年にわたり、田畑の再開発や藩財政の再建に尽くした。

 かるたを作ったのは、郷土史家ら二十六人でつくる「筑西市尊徳会」。文面は、尊徳の伝記「報徳記」や教えをまとめた「二宮翁夜話」から選んだエピソードを基にした。下館での業績を紹介する「筑西市金次郎かるた」、生涯をたどる「尊徳人生かるた」、各地での財政再建の事例を集めた「報徳仕法かるた」の三種類で、それぞれ四十五組の読み札と取り札がある。

 例えば「筑西市金次郎かるた」の「も」の札は「目的の下館藩再生は分度で貯蓄 三万五千両から一万五千両に減る」。「分度」は報徳仕法の基本的な考え方で、分に応じた生活を守るという意味だ。財政再建で藩の借金が大幅に減ったことを描いている。

 かるた制作の中心となった尊徳会会長の桐原光明さん(71)は「道徳のない経済は犯罪、経済のない道徳はたわ言」という尊徳の教えに着目する。「尊徳は道徳と経済の一致が重要と考えていた。精神論だけでない、経営者的な尊徳像を示したい」と話している。

 読み札は、筑西市下岡崎の市立中央図書館ロビーで開催中の展示「二宮尊徳と下館仕法」に出品。取り札には尊徳にまつわる写真や絵を使っているため、所蔵する博物館などの許可を得た上で発表する。

 「全国報徳サミット」は十一月九日、尊徳が生まれた神奈川県小田原市など全国十七市町が参加して明野公民館(筑西市海老ケ島)で開かれる。かるたの商品化が実現した場合は、三種類のセットを五百円程度で販売する。かるたの問い合わせは、桐原さん=電0296(24)6450=へ。

 

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