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【茨城】

台風19号 障害者スポーツ大会の中止 困惑も選手団帰路に

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 大型で猛烈な台風19号の接近で全国障害者スポーツ大会(いきいき茨城ゆめ大会)の中止を決めた県は十日夜、都道府県選手団の関係者らを対象にした説明会を開いた=写真。中止の決定には仕方がないとしながらも、「もっと早く決められなかったのか」と県の対応に不満の声が上がった。十一日には多くの選手団が帰ったとみられるが、台風通過後まで残る判断をした選手団もあった。

 説明会には、三十三選手団の関係者約百人が参加した。愛知県の関係者は「百五十人の選手をどう安全に送り届けるかが問題」と厳しい表情を浮かべ、京都府の関係者は「選手団の規模が小さいからタクシーででも移動できるけど、電車の席が確保できるか心配」と不安をもらした。

 本県の担当者は大会の中止理由を伝えた上で、帰途に就くために宿泊施設から駅や空港へ送るバスを手配し、宿泊や弁当のキャンセル料を負担する考えを示した。これに対し、参加者から「予約した電車に間に合うようにバスをお願いしたい」「宿泊施設が海岸沿いなので替えてもらいたい」などの要望が相次いだ。

 また、交通機関の計画運休で台風前の移動が十一日に限られることが予測できたとして、「もっと早く中止を決断すれば、問題も少なかったのでは」と憤る関係者もいた。

 県施設調整課によると、愛知県、福岡県など六選手団から十一日のバス運行の要望があり、計二十三台を手配した。内田久紀課長は「自分でバスを手配した選手団もあり、ほとんどが帰れたと思う」と話す。

 一方、飛行機や電車の席の確保が難しいとして、滋賀と香川、沖縄、富山の四県選手団の約百四十人が本県に留まることを決めた。ただ、宿泊施設が何カ所にも分かれたり、海岸沿いにあったりしたため、「変更要望にもできる限り応える」とした。

 大会のため十日までに、約二千五百人が現地入りしていた。(水谷エリナ)

◆県、230人態勢で警戒 イベント中止や順延相次ぐ

 台風19号に備えて、県は十二日午前八時半から警戒態勢を敷き、防災・危機管理課を中心に二百三十人態勢で情報収集や災害対応に当たる。大規模な被害が見込まれる場合は順次、災害警戒本部(本部長・小野寺俊副知事)や災害対策本部(本部長・大井川和彦知事)を立ち上げ、近隣都県とも連携して対応する。

 九月の台風15号では千葉県で大規模停電が発生して、現在も完全復旧していない。そのため、特に東京電力には電力供給に関する詳細な情報提供を求める。

 県内各地では、台風の影響によるイベントの中止や順延が相次いでいる。

 かすみがうら市で十二〜十三日に予定されていた自転車レースなどのイベント「レイクサイドサイクルフェスタ」は中止。「つくばラーメンフェスタ」(つくば市、十二〜十四日)は十二、十三両日は取りやめ、十四日は時間を短縮して開催する。笠間焼の陶器市などのイベント「笠間浪漫」(笠間市、十二〜十四日)も開催を見合わせる。

 十三日の神栖市花火大会は、十四日に順延。十四日も開催が難しい場合は中止する。十三日は「奥久慈大子まつり」(大子町)、「稲敷市民スポーツフェスティバル」(稲敷市)、「陸平縄文ムラまつり」(美浦村)なども取りやめになった。

 行方市では、「同時にサツマイモを収穫した最多人数」のギネス記録に挑戦するイベント(十四日)が十一月四日に延期された。(宮尾幹成)

 

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