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【茨城】

台風19号接近ルポ 人まばらな街、猛烈な風 商業施設の休業相次ぐ

台風19号の影響で、臨時休業することを伝える水戸駅ビルエクセルの張り紙=JR水戸駅で

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 大型で非常に強い台風19号が県内に迫った十二日、商業施設や公共機関の休業や運休が相次いだ。不安に包まれた水戸市周辺を歩いた。

 午前九時ごろ、水戸市から避難準備や高齢者などの避難を促す緊急速報メールが届いた。市内では時折、たたきつけるような強い雨が降る中、歩く人の姿はほとんど見られなかった。

 午前十時すぎの水戸市泉町。通常であれば営業を開始している京成百貨店だが、この日は台風の影響で全館休業。猛烈な風が吹き、車のドアがいきおいよく開いたり、差したビニール傘が裏返しになったりした。

 泉町から大工町までの一帯は多くの店舗が並ぶ繁華街だが、ここも人影はまばら。強い雨に備えて雨がっぱを着込んだ人が目立つ程度だった。

 臨時休業のお知らせをシャッターに張り出す商店の傍ら、美容院などは営業していた。昼までに営業を始める予定なのか、張り紙がなく、ホームページにも休業の情報が載っていない店舗もあった。

 早々と計画運休を決めていたJR水戸駅では正午前、行き先によっては最終列車を案内するアナウンスが流れた。駅では運行状況を電光掲示板で確認したり、駅員に問い合わせしたりする人がいた。

 駅ビル「エクセル」も終日の全館休業を決めた。店舗の入り口にはシャッターが下ろされ、駅構内の往来も少なかった。

 広島出張から帰る途中だという日立市の会社員男性(41)はぎりぎり電車に間に合った。「帰って来られないと思っていたけど、電車がまだ動いていて良かった」とほっとした様子。「帰ったら雨戸を閉めて、飛ばされるものはしまって、家が雨漏りするからそれもなんとかしないと」

 水戸市郊外にも足を延ばした。茨城町や鉾田市の県道50号沿いでは、九月の台風15号の被害で壊れたままのビニールハウスが散見された。ほとんどのビニールハウスでは既に台風の対策を済ませたのか、農家の姿はなかった。

     ◇

 JR東日本水戸支社は十二日、同社管内で常磐線の特急列車を終日運休したほか、各路線で順次、計画運休した。十三日も常磐線特急「ひたち」や水戸線、水郡線は終日運転を取りやめる。常磐線の特急「ときわ」と普通列車のいわき−取手間は始発から昼すぎまで運休の予定。台風通過後、安全の確認がとれ次第、運転を再開するとしている。

 県防災・危機管理課によると、午後一時現在、四十二市町村で三百五十七カ所で避難所が開設されている。 (水谷エリナ)

風雨が強くなる中、傘を両手で持ちながら歩く男性=JR水戸駅前で

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