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【茨城】

台風19号 泥だらけの家「もう住めない」 常陸大宮の被災男性

 久慈川と那珂川で堤防が決壊した常陸大宮市では、住宅の床上浸水が続出し、片付けに追われる住民からは「もう自宅に住めない」との悲痛な声が聞かれた。

 久慈川沿いの常陸大宮市富岡の無職男性(64)は十三日午前零時すぎ、「自宅が平屋なので二階に逃げられないから」と妻と二人で避難した。間もなく、近所の堤防が決壊したことを知らされた。自宅は決壊現場から数百メートル下流で、一時は胸の高さまで浸水した。「前の道路は川のように水が流れ、家が目の前にあっても近づけない。こんなつらいことはない」と振り返る。

 正午ごろに自宅に戻ってみると、室内は水は引いていたが泥だらけ。冷蔵庫や洗濯機、テーブルなど、ほとんどの家財は捨てるしかなかった。自宅敷地には、上流から流れてきた大量のごみが散乱していた。

 男性は「乾けば住めるような状態じゃない。家の構造を考えると床の張り替えだけするのは難しく、壊すしかないだろう。建て直す費用を工面するのも難しいし、この先どこに住んだらいいのか」と泥が残る庭先で途方に暮れていた。 (宮本隆康)

 

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