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【茨城】

台風19号 河川氾濫、牙の跡あらわ 浸水家屋 全容つかめず

久慈川の堤防の決壊現場と傾いた住宅=常陸大宮市塩原で

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 台風19号で県内の那珂川や久慈川などの河川で広がった氾濫の爪痕が、徐々に見えてきた。新たに桜川市の男性(85)が死亡、死者は計二人となった。十五日、現場では水が引いていき、被災者は、変わり果てた自宅を目の当たりにして、ショックを受けていた。

 県災害対策本部の十五日午後三時現在のまとめによると、死者は桜川市の男性のほか、自宅で溺死した大子町の女性(91)の二人。行方不明者一人、けが人は十市町で十四人に上る。避難者は、水戸市など六市町で三百三十八人。断水は二万軒以上で、浸水家屋は全容を把握できていない。

 桜川市の男性は十二日午後八時ごろ、自宅敷地内で転倒して頭を打ち、手当てを受けたが、脳挫傷で十四日深夜に死亡した。また、常陸大宮市の男性(71)の行方不明が続いている。

 床上・床下浸水などの建物被害は、常陸大宮市など二十市町で千三百七十八軒を確認しているが、水戸市や城里町などで判明していない。ヘリコプターやボートなどで救助されたのは水戸、常陸太田、常陸大宮、大子など十一市町で三百二十九人に上った。

 ライフラインでは、電気が十五日午後五時現在、水戸市で約七百軒が停電。水道は常陸大宮市と大子町、水戸市の三市町の約二万軒で断水が続いている。

 給水所は十六日、常陸大宮市が市文化センターロゼホールなど八カ所、大子町が町中央公民館など六カ所以上で開設予定。水戸市は下国井町のJAグループ茨城教育センターに設ける。

 JR東日本水戸支社によると、水郡線は常陸大宮−郡山が不通で、十五日朝は常陸大宮−常陸大子で計四本の臨時バスを運行したが、引き続きのバスの確保はめどが立っていないという。

 学校関係では、十五日は水戸市や大子町、常陸大宮市で計二十一の小中学校が臨時休校となった。十六日は常陸大宮市と大子町の小中学校は再開予定だが、飯富小学校など水戸市の三校は十七日まで休校を決めている。県立学校の十六日の休校は、十八日までの休校を決めている鬼怒商業高校など三校となる。

 農林水産業では、ハクサイやソバなどの農作物、パイプハウスの損壊などを合わせて被害は約十億九千万円に上っている。

 台風災害に関わる県の総合相談窓口は、県民相談センター=電029(301)2147=で、午前八時半〜午後十時に受け付ける。生活再建や住宅応急修理などの支援制度は各市町村へ。 (鈴木学)

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