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【茨城】

台風19号 日中作業、テントで横に 「疲れていても眠れない」 水戸の避難所、態勢改善も

被災した住民が避難している体育館=水戸市飯富町で

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 台風19号で那珂(なか)川などが氾濫した水戸市では、住宅が浸水した住民の避難所生活が続いている。日中は自宅の泥を落とし、夜は体育館のテントで体を休める。避難所の受け入れ態勢は少しずつ改善しているが、慣れない環境に避難者の疲労は募る。 (松村真一郎)

 「体は疲れていても、三時間くらいしか寝られない」

 大規模な浸水被害が出た同市岩根町の無職山崎光夫さん(75)がため息をつく。台風が通過した十三日未明から、中学校の体育館で妻と避難生活を続ける。今後のことを考えると不安にとらわれ、眠りは浅い。

 自宅は床上一メートルほどまで浸水し、水が引いた十四日から片付けを始めた。水と汚泥を吸った重い畳を外に出して洗い、泥に覆われた冷蔵庫やテレビは廃棄物置き場まで運ばなければならない。午前七時半ごろから日没まで作業し、体育館に戻ってくると、疲労はピークに達する。

 体育館では世帯ごとにテントが貸し出され、プライバシーには多少、配慮されている。それでも「いつものような状態で寝られない。それがしんどい」。

 同じ体育館に避難した大信(おおのぶ)孝さん(73)も睡眠が十分に取れていないという。自宅の片付けで、泥だらけの家具などを動かすのは簡単ではなく、作業ははかどらない。「腰が痛くなるし、夜は寒くて、毎日落ち着かない。早く畳で寝たい」と徒労感がにじむ。

 市内では十六日午前十時時点で、四カ所の避難所に計百八人が身を寄せる。避難所では携帯電話の充電設備やネット接続の環境が改善され、ボランティアが炊き出しをするなど支援の態勢は徐々に整いつつある。十六日からは、避難者を市内の福祉センターなどの入浴施設にバスで送迎するサービスも始まった。

 市は避難の長期化に備え、公営住宅の受け入れについても調整している。夜は冷え込むようになり、避難者の健康状態も心配され、早期の対応が求められる。

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