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【茨城】

台風19号 一部で「バックウオーター現象」か 那珂川や久慈川 支流決壊

 台風19号では県内の河川が十二カ所で決壊し、浸水被害が広がった。うち六カ所は那珂川や久慈川の支流で発生。広い範囲で降った大雨で本流が増水し、支流の水がせき止められてあふれる「バックウオーター現象」が一部で起きたとみられる。

 県災害対策本部によると、水戸市では、那珂川支流の藤井川が本流に合流する手前の二カ所で決壊。合流地点の付近では本流沿いの広範囲で浸水被害が出ており、常磐道の水戸北スマートインターチェンジは一時、完全に水没した。支流の水を受け入れられないほど、本流の水量が増えていたことを物語る。

 久慈川支流の里川と浅川も常陸太田市の計三カ所で決壊。浅川の一カ所は本流に流れ込む手前だった。

 茨城大の安原一哉名誉教授(地盤工学)は「バックウオーター現象の可能性がある」とみる。この現象とみられる最近の例には、昨年七月の西日本豪雨の際に、岡山県倉敷市真備町で起きた河川氾濫がある。

 那珂川沿いでは、一九九八年八月の豪雨でも水戸市を中心に広い範囲で浸水被害があり、堤防整備の遅れが指摘された。安原氏は「今回も同じ地域が被災している。堤防の築造や修復の遅れがなかったか、調査が必要だ」と指摘する。

 決壊の原因を調べるため、国土交通省の那珂川・久慈川堤防調査委員会(委員長・安田進東京電機大名誉教授)は十八日、那珂川と久慈川で堤防が決壊した六カ所を視察した。 (宮尾幹成)

 

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