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【茨城】

泥かき、ごみ搬出「協力を」 ボランティア、5市町に2000人

住宅地にたまった泥を取り除くボランティア=大子町大子で

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 台風19号の通過から初の日曜日の二十日、前日の雨も上がり、約二千人のボランティアが県内五市町に駆けつけ、泥かきや災害ごみ搬出などの作業をした。水戸市などで需要を超える人数が訪れた一方、大子町では不足を指摘する声も上がった。 (宮本隆康)

 県などによると、水戸、常陸太田、ひたちなか、常陸大宮の四市と大子町が災害ボランティアセンターを開設した。

 水戸市では約六百人を受け付けたが、依頼のあった作業量に対し、集まった人数が多過ぎたため、約百人のボランティア希望者を断らざるを得なかったという。別の自治体に移動した人もいたとみられる。

 常陸太田市と常陸大宮市でも、すぐに希望者が集まり、予定時間よりも早く受け付けを打ち切った。

 一方、大子町では五百人以上が参加したが、まだボランティアを派遣できていない世帯があるという。

 断水は水戸市で解消したが、大子町では午後三時現在、依然として二百六十四軒で続いている。

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◆大子 力仕事など人数足りず

 久慈川などが氾濫し、多くの住宅が浸水した大子町では、県内外からの大勢のボランティアが泥出し作業などを手伝った。高齢者の住宅では力仕事の担い手が必要とされているが、町社会福祉協議会によると十分に行き渡っていない状態が続いている。

 雨が降り、町災害ボランティアセンターの受け入れが中止された十九日とは打って変わり、二十日は好天に恵まれ、大子町には五百人以上のボランティアが集まった。

 床上一メートル以上浸水した大子町大子の無職、中野光喜さん(68)宅では、ボランティア六人が床下にたまった水や、自宅前の側溝に流れ込んだ泥を取り除く作業に取り組んだ。

 隣接する福島県矢祭町の会社員、福山正真さん(25)は、町内で毎年開かれている常陸国YOSAKOI祭りに出場している縁で参加した。「お世話になっている場所なので、早く復興してほしいと思い参加した」と汗をぬぐった。

 中野さんは、雨が降った十九日は、それまでの片付け作業の疲れもあり、避難所で一日休んでいたという。「年寄りだとできることに限界があるので、若い人たちに手伝ってもらえるのは助かる」と話した。

 自営業の男性(65)宅でも十人ほどが自宅前で泥をスコップで取り除いた。水戸市の会社員、橋本朗宏さん(26)と妻真由実さん(30)は「できることを協力したいと思って来ました」と懸命に作業を進めていた。

 町社協の麻生弘事務局長によると、町内には高齢者も多く、ボランティアを必要としている人が多い。「泥出しが終わったら室内の片付けなど、これからも人手は必要になる。ボランティアを待ってもらっている所もあり、足りていないのが現状だ」と語った。 (松村真一郎)

 

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