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【茨城】

再び鬼怒川氾濫「早く堤防を」 15年豪雨被害 筑西・下川島地区

途中で途切れた整備中の鬼怒川堤防=筑西市下川島で

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 二〇一五年の関東・東北豪雨で浸水した筑西市下川島地区では、台風19号で再び鬼怒川が氾濫し、住民たちは「早く堤防を完成させて」と訴えている。

 国土交通省下館河川事務所は四年前の水害を受け、二〇年度中の完成を目標に鬼怒川堤防の整備を進めている。しかし、下川島地区では、まだ工事はほとんど始まっていない。

 鬼怒川沿いのそば店「まるじゅう」を夫と二人で経営する菊池博江さん(48)によると、十三日午後に店を訪れると、床上約五十センチまで浸水して泥だらけだった。

 四年前の水害でも床上約一メートル五十センチまで浸水し、当時取り換えた厨房(ちゅうぼう)がまた水に漬かった。冷蔵庫なども使えなくなった。「また厨房を交換しなきゃいけないのかな」と肩を落とす。

 店の裏から数百メートル下流では、堤防の土が積み上がり、途中で途切れた状態。湿った畳を干したり、床を消毒するなどの作業に追われながら「一年半後にできると聞いているけど、もっと早くしてくれていたら…」と嘆いた。

 近くで自営業を営む田中博さん(79)は「自宅前の路上まで浸水し、大量のごみが流れてきた。四年前も考えれば、この地区にはダブルパンチだ」と怒る。

 向かいに住む池羽昌大さん(66)は「消防団員たちが自宅前に土のうを積んでくれたおかげで、今回は浸水しなかった。堤防を急ピッチでつくると聞かされているが、これでは安心して暮らせない」とこぼした。 (宮本隆康)

 

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