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【茨城】

台風19号 災害ごみ、仮置き場に山積み

仮置き場に山積みにされた災害ごみ。重機が木製のごみを壊していた=大子町川山の町営宮川グラウンドで

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 台風19号で、県内でも水や泥をかぶり使えなくなった家財道具や建材などの「災害ごみ」が大量に出て、仮置き場に山積みにされている。水戸市ではまだ、すべての災害ごみの回収が終わる見通しは立っていない。大子町は臨時に仮置き場を増やすなどして、急場をしのいでいる。

 「量は落ち着いてきたが、全てを回収できる時期はまだ分からない。ごみが出される限りは回収を続けていく」

 水戸市ごみ対策課の担当者は、災害ごみの現状をそう説明する。

 那珂川や支流が氾濫した市では、被災者の住宅前に、災害ごみを出してもらい、市のごみ収集車のほか、建設業や造園業の業者が、市内三カ所の仮置き場まで運んでいる。

 週末の十九、二十日は、収集車五十台と業者の車三十台を使い、回収を急いだ。課によると、当初は、回収してもそれを上回る量のごみが出されていたが、二十日ごろから量は落ち着いてきた。ただ、被災者が片付けるスピードも異なることから、終わりは見えてない。

 久慈川などが氾濫した大子町では、町内四カ所の仮置き場にごみが山積みになっている。町では、災害時は役場西側の駐車場一カ所を仮置き場にする予定だったが、想定以上のごみが発生。仮置き場を増やしても満杯になり、結果的に四カ所になった。

 二十一日は、仮置き場になっている町営宮川グラウンドへの搬入量は、以前と比べ減ってきた。グラウンドでは、重機でごみを粉砕してスペースを確保し、ごみ処理施設などへの搬出も進むことから、今後、新たに仮置き場を増やすことはないという。

 町生活環境課は「現在満杯となっている中央公民館のごみも、十一月上旬までには搬出を終えたい」としている。

 山積みのまま放置されているごみに対して、仮置き場の近隣住民には衛生面での不安もある。中央公民館の近くに住む益子文雄さん(63)宅では、ごみから出る臭いが気になり、子どもの洗濯物は外に干さないようにしている。

 ただ、自身も過去に床上浸水を経験したことがあり、「早く撤去してほしいが、被災した人を思うと臭いも我慢しなければならない」と、複雑な心境を明かした。 (松村真一郎)

 

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